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似世界 絡まる力571

雷雲の雫の力。

イロノルレフ亜の画鋲柄の力。

ミスハサの準備していた時の力。

シルベの遂げた力。



絡まる力があふれる。


強大だ。

簡単に消すことは出来ない。

何か消す方法が必要だ。



__消す方法?あると思う?


__消す方法?あなたたちに出来るの?


__あなたたちが世界を壊さない方法


__そんなの見つけられないよ。あなたたちでは出来ない


__ないよ?


__ないよ?


__あると思うなんて思わないでよ




そこで声が響く。


__ない、ですか?__


__ないんですね__



絡まる力はいう。



__あると思ってないの?


__あれ?考えないの?



誰かはいう。


__考えてもないと思います__


__私は考えてもないものは考えようという気持ちにはならないようにしてます__


絡まる力はいう。



__冷たい人


__冷たいなあ。そういうのが紛れてるんだ。おもしろいなあ


__みんな考えるのに。結構諦めない屋が多いのに


__あなたは違うんだね。温かいもの持ってるのに


花飾りを抱く誰かが答える。

温かさと冷たさをもらいながら何も感じない誰かは答える。


__温かいのはあの人だから。私はそれを全部もらっても冷たいの__


__冷たい自分を好きなの。冷たい私は温かくなるから__


__この人間無さは強大な力を止められますか?__


絡まる力はいう。


__止めたい?


__いえ。別に__


__止めたくない?


__正直どうでもいいです。私は性格悪いので__


絡まる力は


__止められるのはあなたの力も必要か


__私ですか?あなたは止めたいですか?__


__聞かれるとは


__どちらですか?__


__え、止められたくない


__じゃあやめましょうか__


__諦めが早い


花飾りがバチリと弾いてくる。

誰かは


__諦めるのはやめます。何をすればいいですか?__


絡まる力はイラッとする。

花飾りを抱きしめる者へ力を向かわせる。


__私怒らせ、ましたか………すみません__


__謝っても、消えろ!


絡まる力は誰かに力を向けるが。

その力は花飾りが前に現れることで守られる。


__花の飾りが


__私が気まぐれで渡したものです__


__何なんだ!それは……思い込んでいるだけだろう


誰かもうなずく。


__私もそう思っていたのですが__


花飾りは誰かを守り続ける。

消えはしない。


__も、も、もしかしたら本当に思っていたみたい、です?__


__なぜそんなに不安そうにする!?


__いや、想像してなくて………何が起きてるかよく分からないんですよね………__


絡まる力は更に力を押してくる。

花飾りはパキンッと割れる。


__このような力、壊せ…………


絡まる力は目を開く。


__他に絡まる力を壊そうとしている………?壊せるわけないのに、これほど強大で自分でも止められないのに


花飾りは更に現れる。


__そんなもの、力になるはずが


__私もそう思います。何が起きてるかは分かりませんが………__


誰かは続ける。


__多分、本当に一緒に……いたのでしょうか………ね?………__


考え込む声に絡まる力は更に向けるが。

花飾りの力はその強大さを防ぐ。


その時、絡まる力はハッとする。


__この花の飾り!何を渡した!?


__な、なんのことですか?__


__この飾り!何か渡した!これから来る者に!その前に


__え……と。何を渡したのですか?__


__愛情という!意味のない力だ!けど……渡した者が強い!!ここで無理矢理にでもあなたを消す。でもまずは


絡まる力はどちらも消すために動く。

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