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似世界 都合の良い現実の無い場所で(白の彼岸花の舞う中で)554

似世界

都合の良い現実の無い場所で

クキロ ショウルエ 似ツミウ

かいと メモリーリーン


守り抜きたい


その気持ちがある


守りたいと思う。


ショウルエは守りたい。

後ろのかいと、メモリーリーンを守り抜きたい。

そう思う。


動けない状態としても時式を現す。

時式は切り裂くように現れる。

三日月存在はショウルエの力を避ける。


_こんな力を持つ者までいるなんて


三日月存在は避けていくと、近付き、パカリと体が開く。

ショウルエは目を開く。


「食べられ、るか……………そういうこともあるよね」


ショウルエは地面に指を滑らす。

いつきの血も同時に使い。

時式を起こすと長く続くようにした。


たとえ、自分がいなくても




三日月存在は口を開く。



そこへ素早い音が近付いた。

地面を踏む音だ。

突然三日月存在は蹴り飛ばされる。


ショウルエへ向かう三日月存在をまずは腕を交わすようにすると、次に地面に腰を落とす。

三日月存在の脚部分を狙ってから地面から体が離れる間に拳を思いきり振る。


三日月存在は飛んでいく。

消えることはない。

ショウルエは自分が食われないことに気づくと。

すぐに更に力を起こす。


そうしてからいう。


「クキロ、どうしてここに」


「ココヘキタ」


「私を信じられなかったんだね」


クキロはその言葉に冷たく返す。


「シンジテルバアイジャナイ」


「そうだね………。うん。でも、ツミウは?」


時式を起こしつつ、ツミウを気にすることが出来る。

ショウルエは動けさえすれば、三日月存在も怖くはない。

だが動くことが出来ない。


ショウルエはまずは動けるようになりたい。


白の彼岸花が溢れる。

花飾りも流れる中で。

三日月存在を切り裂きながらその光景を見る。


「クキロ。どうして動けるの?」


「ツミウガウゴケルヨウニシテクレタ。オレニコウゲキシテ、ウゴケルヨウニシタ」


「そっか、私も………自分でどうにかする」


三日月存在は向かってくるので互いに腕をぶつけ合う。

ショウルエはいっそのこと。

時式で三日月存在を切り裂いていたが。


自分の方へ時式を向けた。

自分の腕を切る。


「動けるか?」


痛みは感じたがショウルエは動けない。


「クキロ!動けないよ?」


「トイウカジブンデジブン。キズツケルナ」


「動ける方法ないと、こま…………」


花飾りが流れる。

そこへ一枚桜の花が混ざる。

花飾りへキインとぶつかる。



花飾りと桜の花がぶつかった。



その二つは結び合うとショウルエの上にキラキラと輝く光をまいた。

ショウルエは目を開く。


「え………」


ショウルエは動けるようになる。

前を向く。

ショウルエは動けるようになるとニコリとする。


地面に好きに指を滑らせる。時式が自由に湧き上がる。


切り裂く力が長くなる。

三日月存在はそこへ飛び込んでくると切り裂かれる。


三日月存在はようやく消える。


ショウルエはかいと、メモリーリーンの近くに来る。

必ず守り抜く。


だが、ツミウはどうなっているのかやはり気になっていた。

そこへ三日月存在が後ろにいた。クキロが肘をぶつけ、ショウルエの力の起きる場所へと飛ばす。


絡まる力も同時に起きているが。

空間を壊す力を彼岸花、花飾りが遅らせている。

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