似世界 ある場所 それぞれの行き先へ。戻ることはしないんだね550
似世界
ある場所
「それぞれの行き先へ。戻ることはしないのですね」
誰かはいう。
赤の瞳の怪物を消していく誰かがいる。
名前は文織。
前はクロリネを消すために来たが今は協力として来ているのだが。
クロリネは最初から行き先不明である。
文織は赤の瞳の怪物へ杖を振ることで消していく。
まず、この世界のシルベを目的地に向かわせるということが出来た。それをしながらリアメラが赤の瞳の方々を順調に消していることが分かる。
後ろを振り向く。
消されても増え続ける怪物はというと。
赤の瞳の怪物は青の羽根の集合体がいる場所へ向かっている。
文織のすべきことは
この世界を破壊させないこと
そのために来ている
想定外は最初から説明されている
あとは、起こることを止めろ。
そう命令されている。
クロリネはというと世界の破壊を起こす行動はしていないようだ。
「…………………クロリネさんはどこで何をしているのでしょうか」
ポツリとつぶやく。
ため息をつく。
誰かと行動出来ないのか、したくないのか。
クロリネはしたくない、のだろう。
それはいいのだが
文織は赤の瞳の怪物を消しながら動く。
「……………………気持ちが変わって破壊をしたりとかやめてくださいね……………クロリネさん」
そういうことは起きてはいないようだが。
前回も共に動くことなり、その時は破壊をしようとしていた。
気持ちが変わりやすいようなので文織は不安のようだ。
文織はとりあえず目の前のことをする。
赤の瞳の怪物を消していく。




