現世界 青命屋敷内 イロノルレフ亜488
現世界
青命屋敷内
イロノルレフ亜
青標食 現ツミウ
ミスハサ
耳を塞ぐ。
彼女自身だけに声が響く。
「__________!!!!!」
イロノルレフ亜は響く声に止まる。
現ツミウは歩き出す。
動けない理由が分かってしまうため、そのことは悲しいが。
けれど。
ここで胸を痛めては何も出来ない。
ツミウは逃げの間の者の落とした力を握る。
「………」
イロノルレフ亜の地面が青に輝く。
画鋲柄の力は下から上へと現れていく。
それはどこかへ流れていく。
現ツミウの方へと流れる。
逃げの間の者の力へ入り込んだ力を現ツミウは時式へと近付くと自分の力を込めて膝を着くと破片を打ちつける。
時式の線は内部に集中している。
だから。
ミスハサは地面に座っていたがすぐに立ち上がる。
「ツミウさん。イロノルレフ亜さんの力、このために?」
「逃げの間の者さんの力が落とされていたからですよね」
ミスハサは血が流れても気にしない。
現ツミウへ時の線が向けられる。
そこに雷雲の雫が周りを囲んだ。
ミスハサはニイとする。
「強い、力だね」
時の線を更に遠くへ伸ばし天井へぶつける。
時式は破壊されていく。
少しずつ少しずつ糸を解くようにされていく。
壊れていく。
壊れていく。
この影響は似世界へ来るかもしれない。




