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かいと 桜子 ほこ 5

桜子は怪物の体へ腕を貫く。

それが一番の怪物の倒す方法。

貫き、崩れていく。

ほこは、かいとの近くへとくる。


「怪物は、とにかく攻撃すると倒れるよ!」



かいとも拳を作り、怪物へと当てる。

が、貫くほどではなく、後ろへと倒れるのみだ。

怪物は起き上がる。

ほこへ聞く。


「なあ、どうすれば倒せるんだ!?」


ほこは怪物を見つめる。


「体の中央の体内が弱点だよ!」


桜子は貫いていく。

桜子は人と変わったときから、戦っていた。

怪物の倒し方は上の方から一番は教わり、自分でも強くあるようにしてきた。

彼女は強くならないといけなかった。

そのためか、怪物がどれほど違うものでも倒し方は自分で戦い、学んでいく。


怪物の中央の、無意識に少し左斜めを狙うことで右回りにぐりっと手首を動かし、えぐるように前へ押しだし貫いていく。


かいとは、桜子が怪物を倒す姿を見ている場合じゃないが見てしまう。


強い。

強い。

桜子はきれいだ。

きれいのみじゃない。

戦う強さがある。

桜子は怯えない。

桜子は怪物を見る目は一切怖がっていない。

彼女は強い。

強い。


かいとは、自分へと向かってくる怪物へ拳を打つ。が、貫く方法は知らない。

わからない。

怪物は後ろへ下がると両足を前へと伸ばし、空中へと飛ぶ。

その右足がかいとのアゴへと当たる。


「…ぐぁ…………っ!!!?」


アゴの痛みにすぐに動けないでいるともう片方の左足は首につま先が入り、かいとは後ろへ倒れる。


「が……………!!!?」


かいとは、戦うといいつつ、地面へと仰向けに倒れる。

痛みに叫ぶ。


「い、いでえ……………いつづ…!」


かいとは、痛みはあるが、自分の上と下の歯をガチッと合わせる。

歯を食いしばる。


_戦うんだ!俺は!何やられてんだよ!!


かいとは、怪物が近づいてきて、急に上へと飛び上がる。

怪物はかいとの腹にでも足裏をぶち込もうとしている…


かいとは、そんな気がして、目を大きく開く。


「俺がやられたままだと思うなよ!!!」


両足を腹へとぶち込む気なら


落ちてくる両足首をかいとは仰向けのまま両手で掴むために自分の両腕を少し肘を曲げて待つ。

落ちてくる足首を掴み損なえば、自分の体のどこかに当たる。

だから!


「つかむ!!!ぜってーに!!!」


_手が震えてしまう、が、負けられない!

落ちてくる足!

手のひらに足首、近づく!


_手のひらに、ふれた!!!


「つかむんだ!!!」


_足首をぐっと

両足首。

掴む!

離さない!


が、力が強い。

足首は、かいとの手から離れようと動かされる。

が、必死でこらえ、自分の両肘を上へと持ち上げるように伸ばしていき、手を震わせながら後ろへと怪物を地面へと叩きつける。


手が離れてしまい、怪物は起き上がる。

仰向けのかいとは怪物から腕が出てくるのを見た。

怪物は崩れていく。

そこには桜子がいた。

 

「かいとくん」


かいとは情けなくなる。


_俺はやられてばっかで、結局桜子に守られて…何してんだよ俺は


かいとは起き上がる。

まわりに怪物はいない。

ほこはいう。


「終わったのかなー?」


「…………」


と、言ったとき。

ドロドロな水たまりが現れる。

しかもまた多い。


桜子はいう。


「また、来る…」


「まだ…来るのか……………」


_俺…戦えてもないのに…


ほこは桜子の近くにいた。


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