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現世界 青命屋敷 遂げたシルベ468

現世界

青命屋敷

遂げたシルベ 夢橋結衣


青命令屋敷に結界を張る結衣は一時的のためか、ひび割れる部分もある。


「割れてる……!というか、何か現れてる……」


結衣は赤の瞳の怪物に狙われていないため冷静に割れた場所を直す。





その遠くではシルベが戦う。

赤藍色の四足歩行の恐竜のような形。

骨組みとなっているという状態である。

それは大きくない。静かに骨組みは回転するように動いていく。

地面に体は着けずに空中を浮かんでいる。


その心臓をシルベは斬った。

呆気なかった。


あまりにも呆気ない。


だが巨大な者は去った。

シルベも一度だけうなずく。


「うむ。では私は………」


そこへ赤の瞳の怪物たちが飛び込んでくる。


_怖い怖い!


_あ、でもうまそう!


_シルベ!シルベいる!食いたい!


シルベは剣を振る。

赤の瞳の怪物は簡単に斬られてしまう。


「……………それだけじゃないるてね」


画びょう柄の青の力が放たれる。

シルベ向かって飛び込む。


剣で斬るのは止め、避ける。

後ろへと飛んできた力は消えていく。


「私と戦うということるて?」


赤の瞳の怪物を力で消しながら現れるのは。

イロノルレフ亜だ。


「亜はっ♪こんにちわっ♪えーと私はイロノルレフ亜っ♪あなたはっ?」


シルベは静かに答える。


「私はシルベ」


「シルベかっ♪よろしよろしーっ♪ではっ♪始めよーっ♪邪魔をっ♪」


青色の画びょう柄は赤の瞳の怪物を包むと。

爪形の画びょう柄の力が現れる。


手を上から下へ下げるとイロノルレフ亜は笑う。


「邪魔されてもどうにか出来るっ♪」


シルベはニタリとする。

力を先ほどは避けたが次はその場に立つ。

腰を少し屈めると剣を振る。

イロノルレフ亜の力は剣、シルベにも伝わる。

強いというよりも楽しんでいる。

楽しむという力を感じる。


剣を押し出すと斜め空中に力は飛んでいき赤の瞳の怪物を消していく。


「楽しんでいるのかるて?」


「楽しいよっ♪」


「理由はないかるて」


「ないなーっ♪たのしーっ♪」


シルベは笑う。

先のシルベに何かの邪魔は入ると聞かされている。

何が来るかは分からない。

この世界ではイロノルレフ亜という存在が邪魔をしてくるようだ。

シルベは笑う。


「いくらでも邪魔をすれるて」


シルベは先に動き、イロノルレフ亜へ向かう。

イロノルレフ亜は空中に飛んでいて上下回転する。

シルベの両頬を手で包む。


「綺麗な顔してるねっ♪更に強き者の顔っ♪すてきっ♪」


シルベは剣は振らず、片足を後ろへと下げる。

イロノルレフ亜から離れる。


「邪魔の理由はないよっ♪さあ楽しませてっ♪」


気まぐれな少女

気まぐれな存在

それがイロノルレフ亜


彼女が青の過去の者は好きではないようだが今の者を救うようなことをしたのも気まぐれなのか。

イロノルレフ亜は自分の唇の前で人差し指を立てる。


「シルベっ♪強い力感じるっ♪楽しませてっ♪」


呆気なかった。

本当に呆気なかったのか。


赤の瞳の怪物の集合体。

恐竜の姿が現れる。

骨が単体で噴水のように飛びだしていく。


イロノルレフ亜には当たらず、シルベへ向かう。

後ろで恐竜は動かない。


「あれあれ。ねえ。順番だよ?」


イロノルレフ亜はニコリと冷たい瞳をした。

青の画びょう柄の力を向ける。

恐竜は崩れていく。

イロノルレフ亜は後ろを向く。

骨は真っ直ぐに飛んでいきイロノルレフ亜を突き刺した。

攻撃したことで敵と認識した。


イロノルレフ亜など眼中にもなかったが攻撃してきたので消した。


イロノルレフ亜は突き刺された。

地面に倒れる。

赤の瞳の怪物はイロノルレフ亜へ攻撃しようとしたがその前に恐竜へ吸収される。


「呆気なかったしるて」


シルベは地面を走ると剣を持ち、骨を斬っていく。


「また新しいのが出来たのかるて?なら…」


シルベはもう一度心臓を狙おうとした。

が。

その前に。


青の画びょう柄の力が周辺を縦線のように現れていく。

そして、恐竜の心臓、体、全てを破壊した。

イロノルレフ亜は立ち上がる。

イロノルレフ亜はビリリと火花が散り苛立っている。


「私の邪魔をしてっ、しかも私の楽しみを邪魔したっ、邪魔は私の楽しみなのにっ」


イロノルレフ亜は怒っている。

怒っている。


そのため力が強くなり、ガチャンガチャンに破壊した。

原型がない。

イロノルレフ亜を突き刺したのだから。

イロノルレフ亜はそういうことをされたら、やり返しを必ずする。

された以上にやり返す。


「私を突き刺したんだからっ♪まだかわいい方だよねっ♪私って優しいねっ♪」


シルベはいう。


「優しくないだろうるて」


イロノルレフ亜は振り返る。


「さあ!邪魔は消えたっ!やろうっ♪」

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