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似世界 空間の壊れた場所で(青の羽根 時恋)463

似世界

空間の壊れた場所で

青の羽根 時恋 


青の羽根は反応を感じた。

壊れたシルベ。

彼女も行き着く場所へは行けなかった。

けれど、青の羽根の元へ来る。

その気配がしていた。


まだ消えていない。


まだやることがある


まだやることがある


時恋は迷っても


自分がいなくなっても


迷うシルベを道案内するといった


時恋は本当に導くだろう。


青の羽根は時恋を


シルベたちは


時恋を信じている。


_ああ、一緒にいたのが時恋でよかった_


_先に出会えたのが時恋でよかった_


_私たちは悩んでばかりだ_


_迷う時しかない_


_生涯迷うのだろう、今でさえ_


_けど何かを知って、悔しさ、悲しさ、喜び、小さくても絶望も希望も少しは感じた_


_それを感じなかった自分たちではどこへも行けないだろう_


_そして、同じような自分に、出会ったこと_


_みんな道は違うけどそれぞれ知っている_


_みんな。それぞれ違う何かを手に入れた_


_そうなんだね_





青の羽根たちは何かを知ることが出来たようだ。

それぞれ違う何かを目標にもって、何かを大事に思い、苦しみ、けれど道を踏み間違えて、そこからどうにかしようとしたり、そこから一生変えられなかったり、それぞれ。


青の羽根の場合は。


何だろう。

何を手に入れただろう。


青の羽根は?


シルベたちは?


何を手に入れた?


いや、手に入れたはあんまり好きな言葉じゃないや。

所有物は嫌い。

自分のものという言葉も嫌い。

あれを良い言葉とか、嫌い。


そうだな


例えば?


桜の花飾りを渡した時、似合うからと思って渡したけど


何だか自分のもの。

所有物扱いをしてる気がして、やっぱり何か外してほしいなと


でも


うれしいと笑ってくれた


その気持ちがうれしいと


本当に自分を想ってくれたんだねと


笑ってくれたあの人の笑顔を見た時


手に入れた、というよりは


言葉では何がいいんだろう


手に入れた、ではなく。



温かさを知った、の方がいいのかな


あ、そうか


それぞれ


そっか、そっか、えーと


それぞれ


自分の心が温かくなる何かと出会えた……かな?


そういうことにしておこう


それぞれ温かさに出会えたんだね


者とか物、目標とか、何かに



温かさと出会えたんだね

温かいからこそ、壊すことの方が多いと思えるけど。

温かいものはすぐに冷えていく。


知れば知るほど大事にすることはなぜか難しかしい。

そんなことばかり聞こえてしまう。

けれど大事にしようと努力することは

するか

しないか


難しいからと無関心になる


無関心になった方が悪い


難しいなら今のうちにどうにかするしかない


今のうちに


変えられないなんて自分がそうしなかっただけだ


悲しいけれど


けれど温かさを知ったら後戻り出来ないのは


誰でもあるのかもしれない。


最後に壊すことになっても



簡単に気づけない。

近くが一番気づけないらしい。


大事にするのは大変だろう、と思える。


けれど

大事にしたいなら


どうにかすればいい、というか

どうにかするしかない


本当に想ってくれたんだね


その言葉をくれた誰かと共にいたいなら




青の羽根は温かさを気づいてもある意味壊すことを選んだ。

それなりに行き着いたシルベを壊そうとした。

けれど、それも自分たちの迷いで叶わず。

今は。

赤の瞳の怪物と戦うことを選ぶ。

自分の出来なかったことことのために

ある意味八つ当たりでもあるかもしれない。


けれど似た存在でもある。

だからこそ戦うと選んだのかもしれない。

それはそれでいいと思う。


選んだのはシルベたちだ。

存分に互いは似ている。

戦えばいいと思う。

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