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現世界 青標建物(航坂 シルベ)432

現世界

青標建物

航坂 シルベ


シルベは剣武器を握る。

航坂の封印をする。


航坂は光沢のある飾りを飛ばす。

真っ直ぐに飛んでいくが地面にコツンッと当たる。

シルベには当たらず能力は地面に吸い込まれる。そこから反射するように速く動いた。


シルベは動かずに剣武器を横一線に振る。


光沢のある飾りは斬られる。


航坂は更に光沢のある飾りを現していく。

いくつも放つ。

シルベには当たらず、通りすぎる。


都合の良い現実は赤の瞳の怪物を消すことを優先させているため。

シルベを邪魔する存在はない。


航坂は光沢のある飾りをいくつも現し、とにかくシルベには当たらず通りすぎる。


シルベはその場から動かない。


航坂も何もいわない。


シルベは剣武器を握る。




航坂の放った光沢のある飾りは後ろへと真っ直ぐに飛んでいき消えていく。

そう思える程に遠くなっていく。

その先にある力がある。


航坂は静かにしている。


封じるための青の陣を描かないといけない。

シルベは歩き出す。

その力は航坂を封じられるが。

そのためには。

航坂自体が封印されることを思う。

それがなくてはならない。

思わせ方も無意識でなくてはならない。


シルベは青の陣を描くことを考える前に。

遠くから何かが光る。

光沢のある飾りがシルベを狙う。


___遠くに都合の良い現実の束状の力へとぶつけた。

航坂はシルベと対等に戦うことは出来ないことを知っている。

ならば、何があっても他の力を借りてでも戦う。


_何が卑怯か?


シルベはニコッとする。

剣武器を握る。

武器はシルベと共にいた。

二つの気持ちがなければ、戦えない。


シルベは剣武器を振ることが出来る。

光沢のある飾りを確実に斬ることが出来る。


航坂も二つの存在は確実に自分を封印出来ることが分かる。

けれど、分かるわけにいかない。

抵抗しなければ。

抵抗しなければ。

航坂は封印されようと考える。

だからこそ抵抗しなければ。


航坂は静かにいる。

光沢のある飾りは全て斬り消された。


_…………シルベ…………全て斬った…………


光沢のある飾りはいくつも遠くから飛ばされ、航坂は正面から今度は確実にシルベを狙う。

シルベは都合の良い現実がこの場所に無い。

確実に斬れる。


航坂はけれど。

封印されようと思いたくない。

あの美しさに

自分とは違った美しさに惹かれてしまう。


シルベもこの場所で戦う姿に航坂は惚れ込んでいた。

彼女の心というものに惹かれた。

惹かれてしまうのだ。

どうしても。


_……………きれい…………


光沢のある飾りが斬られる度に白黄の力が弾ける。

本当に美しいと感じてしまう。

また、彼女は。

ただ、封印する。

ただ、封印する。

そこにある冷静な姿。

焦らず目の前の航坂への真っ直ぐな視線。


航坂は惚れ込んでいた。

道標であり、シルベという存在に。


惚れるような理由は。

いや、あるのかもしれない。

ないとしても。

ただ、強烈に惹かれる。


シルベという存在に航坂は強烈に惚れ込んでいる。

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