かいとと昼休み2(さら 桜子 いつき)
「で、好きな人って誰だ」
女の子にそういうことを聞くというのはどうなんだと、いつきは思う。
_兄さんて本当…あーいうこと聞いて女の子に…もてるって意味分からない
さらは顔を赤くして、いう。
「い、いないわよ!好きな人なんて!」
「嘘なのか!?」
「嘘じゃないわ、あんたには関係ないでしょ!」
いつきは
_なんだろうか。この会話
と思う。
「いや、そっちが言ったんだろ」
「も、もう!私は…それより!どうしてあんた明るそうなのにクラスに友だちいないのよ!いそうなのに!」
かいとは聞かれる。
「…え、と」
桜子はかいとをじっと見る。
かいとは…
「こんなとこでいう話じゃなくね!」
「聞きたいわ」
いつきは静かに聞いている。
かいとは
「え。言わないといけない感じなのか?」
桜子とさらはじっと見つめる。
かいとは考えると、短く話す。
「俺…こどもの時、意地悪みてーなことされやすくて、腹がたって、殴ってしまって…それから誰も近寄らなくなってさ…友だちとかもういいかなって」
さらはいう。
「なんか意外ね」
桜子は前にも聞いたことあったので静かだ。
「なんで!俺がこんな話してんだ、なんか…友だちいない話とか悲しすぎるだろ、楽しい話…しようぜ!」
さらは
「楽しい話ね…なら、桜子さん。本当にきれいね会えてうれしいわ…使ってる化粧品とか聞きたいわ」
桜子に対してはさらは素直だ。
「なんか桜子に対して優しすぎね?」
「そんなことないわよ。きれいな人には憧れる。それが女よ」
桜子は色々聞かれて困ってた。
いつきはじっと静かに聞き続ける。
_楽しそうだなー…
会話に混ざりたくなるが、あまり人といるの苦手なので聞いてる方が楽だなと思う。
いつきはそんな子だ。