現世界 青標建物内 シルベ424
現世界
青標建物内
シルベ
_____まだすることが多くあるるてね
____することがあるんだるてね
____することがあるんだるて
____救いは
___________救うための封印じゃないるて
救うための封印?
これは、強制のための封印だ
強制の封印の始まりだ
航坂を封印することは
シルベのただ、することでしかない
「けれど、封印をする」
シルベはこの場所で待つ。
航坂は来る。
一度下がっても戻ってくる。
「………………」
紫電球二体が飛び込んでくる。
シルベを通りすぎる。
「戻ってきたんだるてね。航坂」
青色 渦を巻くような模様がいくつもある。
柔らかな体の存在は桃色の五角形が飾りになっている。
ケーキのような形だ。だが歪でケーキは溶けている。
その存在の名前は航坂。
航坂はシルベと向かい合う。
突然、光沢のある飾りを飛ばす。
シルベはタンッと地面に降りたつように避ける。
「航坂。戦うるてね」
_シルベ。何かおかしな気配を感じない?
そこへ爪が来たが、バチインッと弾かれる。
そこへ誰か現れる。
「やあやあ!異空間遊びだよ。邪魔が入ってきたね。何あれ」
シルベは答える。
「あれは赤の瞳の怪物るて。何年前も現れたるて」
「そうなの。なにそれ」
航坂は光沢のある飾りを飛ばすと赤の怪物へと当たると怪物を消していく。
異空間遊びは浮かび飛んでいく。
「わー。簡単に消えちゃった」
そこへ紫電球たちが走ってくる。
「わあ!二人とも何してたって、なるほど連れて来てたんだ、航坂を」
異空間遊びは紫電球の頭を撫でる。
「そっかそっかー」
紫電球二体は異空間遊びの頭に乗る。
「観察してよっか。でも、あの赤いのこっち来るなー」
赤の瞳の怪物は爪を異空間遊びへ向けてくる。
異空間遊びは背中を切られる。
「わあ………!攻撃してきたんだ」
爪は大量に周りを囲み引き裂く気だ。
異空間遊びは避けていく。
「私に攻撃ね。いいねいいね。私は怒らないよ?このまま心臓でも引き抜く?それとも引き裂く?」
赤の瞳の怪物はピキッと止まる。
異空間遊びはまだ楽しそうだ。
「あはは。ふうー痛いなーでも、いいよ。私は楽しんでるし、でもなー足りないなーそれしかないの?」
赤の怪物の爪へと触れる。
怪物はピキッと止まる。
「もう少し出来ることある?」
赤の瞳の怪物たちは止まる。
震えている。
彼女の機嫌は今は良い。
それだけは群がる者たちも分かる。
機嫌取りを怪物たちが始める。
異空間遊びは不思議そうにいう。
「どうしたの?」
悪気のない子どもの顔で。
悪気のないのだ。
彼女は悪気がなく、純粋に楽しみたいのだ。
「どうしたの?」
赤の怪物たちは球体に爪がブワッと起こる姿になる。
異空間遊びは深くため息を吐く。
「退屈な者ね」
一つ。
爪を優しく指を絡ませるようにする。
「ねえ。私ね。今楽しいの。航坂とシルベの邪魔やめて?大人しく一緒に見てよう?」
赤の瞳の怪物たちは整列して並ぶ。
それからも増えていくが、航坂の力で消されていく。
異空間遊びの楽しそうな声に、恐怖しかない。
指を絡められた怪物は動けない。
絡められた指から離れたいが離れられない。
「離れていいよ?」
怪物はその無邪気な笑顔に息を一瞬忘れた。




