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かいとと昼休み1(さら 桜子 いつき)

かいとは、昼休みは図書室へ行く。

久しぶりに学校へ来た。

何も変わりない。

かいとは、何の本を読もうか悩む。

おもしろい本がありすぎる。

おもしろいんだ。

本当に。

かいとはいつきも本が好きだからいたりして

と、思ったらいた。


いつきは、兄のかいとに気づく。

図書室では静かがルール。

いつきは、かいとの隣に来る。


いつきは小さい声でいう。


「兄さん。何読むの?」


「決まんなくて…何読もうかなって」


いつきは、「そうなんだ」といって、テーブルへと行ってしまう。


かいともテーブルに座ると本を読む。

静かに読む。

本は本当におもしろい。

夢中になる。


読み終わり、本を戻す。

戻すと、声をかけられる。


さらだ。


「さら…さん?」


図書室を出て、廊下へ。


さらは、腕を組んでいう。


「体調大丈夫?来ないから」


「あー。ちょっと体調悪くて」


「そう。まあ、元気そうね。どうでもいいけど」


さらは、そっぽを向く。


「声かけるって言ったのに来なくなるから…」


「いや、別にそういうわけじゃ」


「よかったわよ!元気そうで」


心配してたようだ。


「あ、ありがとな」


さらは「はあ?」と言う顔をする。


「別に心配してないわ、ただなんかいい話し相手になりそうだったから声かけただけ」


とりあえず、かいとはいう。


「え。俺と話したいのか?」


かいとは目を丸くする。



いつきはというと、かいとが気になり、図書室を出る。

廊下を進んでいくと、そこには。

かいとと女の子がいる。


_兄さんが…女の子といる…


いつきは思う。

別にどうでもいいが。

色葉のことが好きないつきにとっては。


「また女の子…なぜ兄はもてる…!?」


_なぜ兄に女の子が集まるのか?どうしてだ…


いつきは、静かに話を聞く。




さらはいう。


「あなた、図書室に結構いつもいるわよね」


「ああ、いるけど」


かいとは教室に話す人いないので、図書室にいる。

かいとは質問する。


「そっちこそ教室にいないのか?」


「女子はめんどうなのよ、色々…何かと一緒に行動しようとするし…一人でいると、強調性のない悲しい奴扱いされるし…じゃあ、一緒にいるのも…なんか…話合わせたりきついし。一人は楽」


さらはしゃべり続ける。

女子は女子で色々ある。


「嫌な人はいないけど、なんか…私はうまく誰かといられないのよ、まあ!いたいとは思ってないけど」


さらは耳に髪をかける仕草をする。


「聞いてほしかったんだな」


「べ、別に…そんなんじゃ!ないし」


聞いてほしかったんだろう。

一人は楽といいつつ、寂しかったのかもしれない。


かいとは、何となくさらに対して笑ってしまう。


「ははっ」


「何笑ってんのよ?!」


「さみしいならさみしいって言えばいいのに」


「な!さみしくないし!」


いつきはじーっと見つめる。


_兄さん…もててる…


その隣に桜子がいる。

いつきは驚く。


「桜子さん!?なんで…」


桜子は暗い目でかいとを見つめる。


「私…かいとくんと学校で近づかないようにしてた…の…我慢しようとしたけど………出来、るだけ…………」


桜子はなんか、自信ない。

いつきは思う。


_近づかないようにっていってるけど…朝とか一緒だったもんね、好きな人といたいよね


桜子の表情が違う。

かいとに対しての遠慮は前からなかったと思うが。

もう本当にないみたいな顔。

なんか、好きな人へ恋する女の子というより…


桜子はかいとを見つめ続ける。


_うん、恋する男の子を狙う…うん、悪くいってしまうけど…野獣…みたい?な感じ


でも、見つめてるだけだ。

かいとと女の子が一緒だが寄れない。

まだ少し何かしら遠慮があるのだろうか。

まあ、遠慮してたとは思えないが。

いつきは。


_兄さんが誰と一緒になろうとどうでもいいけど…………私!桜子さんがもう一人のお姉ちゃんになってほしい!桜子お姉ちゃんて呼びたい!ので!


いつきは桜子の背中にふれる。


「桜子さん、行っちゃえ」


桜子はかいと、さらの前に出る。

固まる。

いざ、女の子といるかいとの…決めてた。

それでも桜子はグイグイと行くと。

だが。

さらは、桜子を見て…。


さらは、もてる桜子を好きとは思えない。

何か嫌な顔をするのか?

それとも。


かいとは、何となく焦る。

心の中で


が、


さらは。


「赤井桜子さん!あの美人で人気の!わあ…きれいね…って、別にうわさで聞くよりもきれいねって思っただけだけど」


違う反応だ。

羨望のまなざしというやつだろうか?

いつきは見つめる。


さらは、続ける。


「でも、本人の方がきれいね!ってそこまでじゃ…ないけど」


桜子は固まる。

何を言われてるかわからない。

なぜなら、桜子は自分がモテてると気づかない理由。


その一 本当にきれいなので、男子は抜けがけというやつをしないとなり、近づかない


その二 女子は桜子の性格の柔らかさがあり、女子にももててる。

桜子は…例えば、勉強を教えてと言われたり…とか。桜子本人は自分が話しかけられるのは

手頃な利用ができる都合の良い感じに思われてるからかな…と、思っているからである。

桜子は…あんまり人を信じたり、いい風に思われてないと思い込んでる所があるのかもしれない。


…さらはうれしそうに桜子を見つつ、意地悪くいう。


「…かいとくんのこと好きなのかしら?どっちでもいいけど」


桜子は…胸に手を当てると、柔らかく笑う。


「…はい。大好き…なんです」


恥ずかしそうにしてる。

さらはいう。


「ちなみになんか心配なら気にしないで。私は彼に一切興味ないから。恋愛的に。…ただ、話しやすそうだったから声かけてただけ」


「そう…なの?」


さらはバッサリと。


「恋愛的に興味ないわ。私、好きな人いるし」


かいとは


「え!誰!?」


つい、聞いてしまう。


「別に誰でもいいでしょ!」


桜子も気になる。


「私も気になる」


いつきものぞきながら思う。


_私も気になる


さらは、急に顔が赤くなる。


「あ_…余計なこと言っちゃった!気にしないでよ、関係ないでしょ!」


さらは恥ずかしくなってあわて出す。


気になる二人プラス(のぞいてる一人は)


さらの好きな人が気になった。


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