現世界 青命屋敷内 現ツミウ389
現実世界
青命屋敷内
現ツミウ
現ツミウは部屋の中へ入る。
ライゾンフィアの雷雲の力は消えていく。
「ありがとうございましたね。雷雲の力…」
現ツミウの周りに来るのは。
部屋に青の光が溢れる。
_何かしてくれるんだね
_何かしてくれるのですね
_ツミウのすること、何か手伝える?
現ツミウは静かにいう。
「崩壊のために…力を貸してくださいね」
_壊すんだね、ツミウに協力する
_私たちも協力しますね
_出来ることあるかね?
「力をくださいね。時の力が集まる場所を破壊しますね」
現ツミウへ力が込められた。
彼女のいる部屋に誰か入る。
「ツミウ様、いた………」
イロノルレフ亜はニコニコしてる。
現ツミウは静かに頭を下げる。
「こんにちわ。えーと……あなたの名前は何というのですか?私はツミウですね」
転はようやく自己紹介出来る。
イロノルレフ亜は先に挨拶すると、下がる。
「俺は青命転。あなたのことは知っています。青標の地で手を握り続けた方と残っています」
「私などが、ですかね?」
転は少しうつむく。
「……………………俺、青標に選ばれた人たちのことあまり考えたことないんです。青の者は当たり前のことだから…………」
現ツミウはニコリと穏やかに笑う。
「その通りだと思います。それが当たり前の場所と話された方もいます」
「………つ、ツミウ様は何をするのですか………」
ツミウは笑顔を消してしまう。
花瓶にゆっくりと亀裂が入るようにツミウは言葉を静かに話していく。
「この場所の在り方を変えたい…………からですね」
拓前と同じことを考えている。
この場所の在り方を変えたい。
「在り方を変えられるのは困ります」
「どうしてですかね」
「在り方を変えられると………世界が危なくなる。からです」
「そのために……………いえ。仕方のないことですね。あなたを責めるのは間違いですね。私は失礼しますね」
現ツミウは部屋を出ようとしたが、動けない。
部屋の入口に青結びの力を起こしていて現ツミウの両足に巻きつく。
「私を止めようとしているのです、ね」
「止めますよ………あなたはあなたは青の人々にとって…………希望のように残っているのですから………あなたのすることを止めますよ」
「ですが…私は止められませんよね」
現ツミウは力を現す。
薄塗りの青色は溢れる中央で水ではなく硬い四角形が縦横に並ぶ力を青結びへと向けると弾けさせる。
「私は行きますね」
イロノルレフ亜はその光景を見つめる。
「ツーミウっ。転くんは追いかけるよっ♪ここでしっかりと潰した方がいいんじゃないかなっ♪」
現ツミウは無視し部屋の外へ出るが気づく。
多くの青の結びが壁、天井、床にまである。
現ツミウは部屋へ戻る。
力を持つ者を先に潰した方がいい。
イロノルレフ亜の言葉を聞くことにする。
「転さん。これでは、あなたの力は弱まっているのでは?」
「俺と戦ってください」
現ツミウは後ろの気配を感じた。
彼は強いことが分かる。
ニコリとする。
現ツミウと転は向き合う。




