現世界 青命屋敷内 転388
現実世界
青命屋敷内
転
転は廊下を走る。
ツミウの気配を感じる。
青命屋敷内のため気配が感じやすい。
転は廊下を走る。
「ツミウ様………いや、様でいいのかな……いやいや!様だよ!」
転は走るがなぜか気配の方へと辿り着けない。
「着かない、なんで」
着かないのだ。
廊下を走り廊下の角を曲がっても気配に着かない。
が、転は急に廊下でこける。
ビタンと地面に倒れる。
「う……焦ってたから………」
立ち上がる時、天井を見た。
転は目を丸くする。
そこには。
イロノルレフ亜がいた。
手を振ってくる。
「こんにちわっ♪困ってる?何かすることあるっ?」
転はすぐに人を頼る。
良いことだ。
自分のどうにもならないことを頼める。
だが、頼んでいい相手なのか。
「俺、ツミウ様の所に行きたいんだ。でも、行けないんだ」
イロノルレフ亜は自分の口元に指を置く。
「なるほど、ツミウの所に行きたいんだねっ!んーっ?どこにいるか分かるっ?」
転は立ち上がると指を差した。
イロノルレフ亜は気配のある場所へと向かっていく。
逃げの間でもあるイロノルレフ亜はその場所へ向かう、ということが出来る。
現ツミウに辿り着かないように伸ばされた銀線のようなものをイロノルレフ亜は見えていて指で弾くことでほどけていく。
「行こうっ♪転くんっ♪」
転はイロノルレフ亜へついていく。




