表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1364/2098

似世界 青の羽根は消えた…はずだった342

似世界

クロリネ シルベ 拓前

青の羽根 時恋


シルベは青の羽根を倒す…を成した。

シルベは膝を着けて座る。


「……………はあ」


一つだけ息を吐いた。

シルベは急に体が動かない。

体力が無いのかもしれない。

そこへ青の羽根から離れた航坂が来る。


シルベを背中に乗せるようにすると、遠ざかる。


_シルベ………


「あ。航坂。私は…………青の羽根は終わらせたるて。もうすること…あ。まあ、空間の破壊はクロリネに頼もうるて。もしこの世界が壊れればクロリネのせいるて」


クロリネはその言葉が聞こえたのかすぐに反応し、答える。


「僕ですか!?僕のせいです!?というか……」


青の羽根は消え、シルベの元へ溶けるはずであった。

が。

クロリネは氷の粒を飛ばすと青の羽根は凍り付く。


クロリネは笑顔だ。


「良い泣ける物語として終わらせようとしているようですが。空間を破壊しましたよね?ワタシモゲイインデスガー。あなたも、ですよね?青の羽根さん?」


青の羽根は消えていくはずであった。

時恋は青の羽根が消えていないため、喜びがある。


「シルベ、まだ、ここ、いる、?」


時恋の頭を青の羽根が撫でるようにした。


_私は…私たちは溶けていくるて。いつまでここにいるかは分からないるて。…時恋。ここまで連れて来てくれてありがとうるて。あなたがいなかったらここに来れなかったるて


「シルベ、お別れ、近い、……………でも!、時恋、なら、シルベ、すること、まだ、ある、なら、時恋、協力、する、」


クロリネはそこへニッコリと声をかける。


「青の羽根さん。時恋さん。お話しは済みましたか?ご協力ください。空間を繋ぎ直すために」


拓前は先ほどから必死に戦い、欠片を握る。


「……く!けど、やるし」


クロリネは氷の力を発生させつつ、丁寧にいう。


「まだ消えさせません。青の羽根さん。時恋さん。ご協力お願いします。崩壊のシルベさんは当分お休みしないとですので」


青の羽根は後は消えるのみ。

晴らすは、晴らした。

崩壊のシルベを痛めつけることで晴らした。

次は空間を直す。

その目的のために。

時恋はクロリネを睨む。


「お前、気に入らない、」


クロリネは一つも焦りを見せず答える。


「構いません。協力しますよね?シルベさんたちが協力するのですから」


時恋は苛立ちがある。

だが。

青の羽根はこれから消える。

溶ける。

ならば。


時恋はクロリネの顔は見えない。

青の羽根へ触れる。


「シルベ、たち、協力、する、時恋、クロリネ、違う、シルベ、たち、協力、する」


クロリネは口角を上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ