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現世界 青命屋敷内321
青命屋敷内
イロノルレフ亜
イロノルレフ亜は壁に触る。
「逃げの間の反応が消えた」
壁に触り続ける。
イロノルレフ亜は壁を指で触れてもみる。
「いつきちゃん…………?一人………?」
イロノルレフ亜は怒りを起こす。
「いつきちゃんが一人?」
怒りが起きる。
壁に触れつつ、怒りがある。
イロノルレフ亜は飛んで行く。
逃げの間の者の痛みに近付いた彼女の元なら、行ってもいいと思った。
イロノルレフ亜は誰かのために動く性格ではない。
だが、彼女はあの痛みに近付いた。
近付けば痛いのに、近付けば苦しいのに、彼女はそこへ向かった。
イロノルレフ亜が動く理由となる。
彼女は先ほどの青食のいた部屋に戻る。
何の反応もない。
反応もないため、向かえない。
イロノルレフ亜はここから出来ることはないことに気づきつつ力を込める。
「私に出来ることかなっ♪いつきちゃんっ♪」
_痛みに近付いたあなたならどうにか出来るよ_




