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いつきと依頼2 終わり

図書館へと来た。

依頼のため、許可は取ってあるため地下へと行く。

扉を開けると、多くの本棚があり、本が置かれている。

そして、青空の空間だ。浮いているように感じ、いつきは…正直下を見るの怖い。

そこには十才ほどの少年と少女がいる。

二人は顔は似ていないが淡い青色の髪色は同じ。

少女は肩くらいまでの長さの髪。

服装は二人とも茶色のネクタイシャツに半ズボン。半ズボンの下はピンクのタイツ。

少女はマイ。ネクタイの色は黄色。

少年はマウ。ネクタイの色は青色。


ここには特殊な本が置かれている。


枕を抱くマイは、いつきを見る。

まず聞いたのが。


「桜子お姉ちゃんどうなった?」


まず聞いてきたのは桜子のことだ。


「桜子さんは半分人になったと言われました」


「かいとは?」


「兄さんは…まだわからないです」


「そう。あのにこにこのお兄ちゃんは?悠磨?」


「えっと、今赤井の主になるために頑張ってます」


「…そっか。かいとってね!ここ来たくせに!それからどうなったか話に来ないの!むかつく!」


「…なんか、すみません」


いつきが謝る。


「で、依頼で来たんだよね」


マイはいう。


「赤い本をここに預けたのに、急にまた返してっていってきて、どこあるかわかんなくて探してほしいの」


赤い本を探すようだ。

することはわかったけど。

多くの本棚がある。

ここから見つけろと?


「ここから探す…?」


マイは枕を抱いて寝るマウの隣に座る。


「じゃ、お願い」


マイも寝た。


「な!寝るんですか!?私だけですか!探すの!?」


マイは寝た。起きない。

いつきは、無理に顔を上げ、探す。


「赤い本は、赤いんですか?」


マイは、パチッと目を開ける。


「早く探して」


また目を閉じた。


いつきは思う。

自分で探せばいいのでは!と。

とりあえず、落ちついて探す。


ここは不思議な場所だ。

本棚が並べられている。

本を一つ手に取ってみる。

と、いきなり本から手が出てきて、いつきのおでこをピンッと人差し指で弾いた。


「な、!」


本は自分で本棚へ手を伸ばすと、戻っていった。


「…」


いつきは何も言わず、次へと行く。

とりあえず赤い色を探す。


「あっ、あっ…た」


と、思ったら本は全く本棚から取れない。

本を傷つけないように引っ張ってみるが、取れない。


「…なぜ!?いや、取れない!?あの!マイさん!?赤いけど取れないのあります!」


呼んでいるがマイは来ない。

マイは来ない。

と、思ってると。


「…マイは寝ました」


そこへ、少年が枕を持ち歩いてきた。

マウだ。


「マウさん」


マウは、ほとんど寝てる。

だが、起きてきた。


「マウさん。今赤い本を探してといわれてて、赤い色なのはありますが…とれなくって」


「…赤い本は…こっちの本棚です」


マウは、静かな少年だ。

いつきはマウについて行く。

その本棚には本が並べられている。

いつきは、その中にいくつかの赤い色の本がある。


「…ありがとうございます…この中のどれかですか?」


「はい」


いつきは、赤い本を調べていくが、マウは違うといい、最後の赤い本にさわろうとして、弾かれる。


「…いった…!?」


手を弾かれた。

痛い。


マウも、赤い本へふれてみると弾かれる。


「この本…ここ出たくないみたいです…」


「本が出たくないとかあるんですか?」


マウは静かに、もう一度さわると、やっぱり手を弾かれる。


「…んー、これじゃあ…」


いつきは悩む。

いつきは、もう一回ふれる。

手をさっきよりも強く、バチッと弾かれた。


「…!いった!さっきよりもなんか痛!私のこと嫌い!?」


マウは考えつつ、見つかったのでいう。


「ありがとうございます。見つかりました」


「え…本棚からとれてないですが、いいんですか?」


「見つけていただいたので…」


マウは、地面に寝転がると、枕を抱きしめて寝る。


「マウさん…寝ちゃいました!?」


そこへ、マイが来る。


「見つけてくれたのね。ありがとう。いつき」


「あ…マウさんのおかげで…あの!私いらなかったんじゃ!」


「ううん、必要よ。誰かしらね」


マイは、赤い本へと手を近づける。

手を弾かれたりしなく、赤い本を手に取る。


「マイさん本に好かれますね…私弾かれたのに」


いつきは、むうとした顔でマイを見た。


「この本…」


そこへ、コンコンとノックされる。

扉からだ。

マイは、扉へと行く。

いつきは、本棚の後ろからのぞく。


扉が開くと、女性がいた。

女性は赤い服を来た人だ。

赤い帽子までかぶる。


「…本…返してもらいに来たわ」


マイは、本を渡す。

赤い本は、女性をバチバチと、弾くようにしてるが、赤い本を離さない。


「この本は…私が嫌いね」


「…」


女性は本の表紙を撫でる。

まだ、バチバチとしてる。

でも、なにかささやく。


「嫌いでいいです」


さらにバチバチと女性を包む。


「…預かってくれてありがとう。ここは、安全だから…でも、やっぱり…私の方が離れられないわ」


女性はどこか、悲しく、眉を下げたが、口元は笑っていた。


マイはその様子を見つめた。


「…この本…持って行くの?」


女性は本を胸元に抱きしめる。


「持って行くわ」


「ここ、三前からは出ていってね」


「ええ、もちろん」


女性は行ってしまう。


いつきは、女性がいなくなるとマイの近くへといく。


「…」


マイはいう。


「あの人怖かった?」


「怖い…ですか?」


「私は苦手だわ…今日見つけてくれてありがとう」


「はい」


と、本棚から本が落ちる。

いつきは、本を拾う。

本棚へと戻す。


「ありがとう。いつき」


「あ…はい」



いつきは、図書館を出ると、赤井を寄ろうか悩む。

と、電話が来る。


「もしもし、いつきちゃん、かいとくん起きたの…」


いつきは目を開く。


「兄さんが…今行きます」


いつきは向かう。


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