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似世界 青の羽根の怒りに触れる。都合の良い現実は笑う291

似世界

青の羽根 時恋 

いつき  逃げの間の者 似ツミウ 拓前


いつきは青の服に身を包まれ、力を向ける。

青の幾何学模様の画びょう柄を現す。

尖る物体と円錐爪が接着されたような存在はいつきへ向かう。

強さを感じつつ彼女の力を奪えない。

邪魔になるなら、先に消そうと考えた。

が、そこへ青羽根の囲む桃飾りが降る。

桃飾りはパアンッと急に破裂する。

いつきは後ろへと下がる。

桃飾りは尖る物体と円錐爪が接着されたような存在を狙う。


_都合の良い現実。時恋を奪うなら消してもいいるて!!!!


尖る物体と円錐爪が接着されたような存在は巨大な体を泳ぐように動かし空中へ向かう。

そうして、青の羽根のみを標的に落下する。


いつきは下がる。

逃げの間の者から力をもらっているがするべきことはない。

似ツミウはいつきの元へ来る。


「いつきさん」


「私、あの、兄さんをどうにかしたいです。あの大きいのが消されたら兄も消えますか!?」


「消えますね」


「お願いです!私、力は借りてるし、出来ないことしかないですがどうにか出来る方法教えてほしいです」


似ツミウはその必死な瞳に答える。


「方法はありませんね。けれど、かいとさんが自ら脱出出来れば」


いつきは向かおうとした。

似ツミウは手を掴む。


「行かないでくださいね。ここで自分を守るべきですね」


いつきは「あ………」となる。

それはその通りだ。


似ツミウはいう。


「とりあえず助けられませんね」


「たすけられ……ない、?」


「助けられませんね」


「でも………」


「助けられないのであなたはここにいたらどうですかね」


「え…………」


いつきは手を向ける。

似ツミウはその姿にいう。


「私に攻撃は出来ないと思いますね」


似ツミウは行ってしまう前にいう。


「あちら、拓前さんいますね?」


いつきは攻撃出来ない。

その前に拓前の姿がある。


青の羽根が邪魔のため尖る物体と円錐爪が接着されたような存在は似ツミウへ向かえない。

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