似世界 クロリネの失敗288
似世界
青の羽根 時恋
時恋は。
時に恋をする。
そういう思いで名前をつけられた。
時恋は弱る。
青の羽根は現在、都合の良い現実に捧げられている。
弱る時恋はそのことにより、体は更に弱まる。
青の羽根は時恋を抱きしめていたが。
都合の良い現実が更に青の羽根の力を奪う。
青の羽根はそのことに気づいた。
都合の良い現実という存在に気づいた。
_時恋の力を全て奪おうとしてるるて……
青の羽根はシルベを先に消したかったが。
その前に
都合の良い現実を潰してやろうと考えた
_時恋を奪おうなんて………許せないるて
拓前はその光景に目を開く。
クロリネ、崩壊のシルベが止まる。
クロリネの空中にビッシリと接着していた氷に気づいていた。
青の羽根が桃飾りを一斉に降らせ、氷に直撃させた。
空間がバキイイイイイイイイインと割る。
クロリネは笑顔が失われる。
笑顔が消えた。
別の方法のために準備していたのだが。
………予想外の出来事。
クロリネは焦っていた。
「このために……………では、ないのですが」
拓前は息を飲んだ。
崩壊のシルベは光景に一言。
「これも何か必要なことなのかも…しれないるて…」
空間が破壊された。
想像もしていなかった。
クロリネはこの場所へいて、初めて焦りのある汗を一つ落とした。
クロリネは自分の失敗を眺める。
出来ることが無い。




