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似世界 青の羽根とシルベ280

似世界

青の羽根 シルベ


青の羽根は白の桜に包まれている。

桃色の飾りは現れると、シルベヘと向かう。


白の桜は荒れ狂うように花びらが舞う。

シルベの体を切り裂いていく。

握られたのは青が濃く結び目のある剣にも見える武器。

青く漂う力がまとう。


シルベは切り裂かれてもその場に立ち続ける。


_シルベ、そろそろ心、負けないの?


シルベは剣武器を握り、走る。

走り出し、途中で左足を地面に踏み込む。

そうして、青の羽根正面へと向かうように落下していき剣武器を握る。

肘を曲げ後ろへ思い切り腕を下げると。

右円に腕を回し、青の羽根へ剣武器を振る。

が、青の羽根は何枚も重なり合い剣武器が防がれ、バチリバチリと雷のようなものが発生する。

シルベは自分から下がる。

発生していた雷が一度消えた。

青の羽根はいう。


_下がるの?シルベ


「下がるんだるて。引くことも大事るて」


_引いたお前に勝ち目はないるて!!!


青の羽根がクルンと回転するとシルベを狙う。

シルベは剣武器を振ることで切り裂く。


青の羽根はニイイと笑った。

シルベの背中を狙う羽根がいた。

そのことに気づいているシルベは羽根が正面からも飛んでくるため、後ろへ下がると斜めに体を傾かせると羽根同士をぶつけ合わせる。

バチリと弾けるのでシルベはその場を離れた。


青の羽根はそのくらいは出来ると感じた。


_このくらいは、それは避けるるてよね?


その場を離れたシルベは剣武器を握り、立ち止まる。

シルベの周り全てに白桜が舞う。

白桜はザザッとシルベの体全体を狙う。

シルベはその場を離れることが出来ない。


「シルベ。その通り避けるるて。そして」


シルベは剣武器を自分の頭上に位置する。

それにより、白桜は防げた。


青の羽根は更に上下から桃色の飾りを降らせる。

シルベは自分で飛び込むように前転すると桃色の飾りを避けていく。

背中右斜め部分へ飾りが落とされた。

体に直撃した。


「…………!!!」


青の羽根は更に降らせる。


_避けられないるて。シルベ!!


シルベは膝をつけ、背中を丸くさせた。

だが、スッと立ち上がる。

崩壊のシルベはするべきことがある。


痛みはあるとしても、立つ。

青の羽根の晴らしたいへシルベの力を見せなければならない。


「見せないといけない、かるて」


こんなことを繰り返してもシルベは特に何も思わない。

そろそろもういいかなと思いもする。

けれど動かす何かがある。


「私の動く理由は何るてかね」


青の羽根は桃の飾りを降らせる。

頭上に振る飾りを水滴が波紋を作るように剣武器を振り、シルベは斬っていく。

地面に破片は落ちる前に消えていく。


青の羽根は更に白の桜を舞わせるではなく、シルベの周辺を囲む。

シルベは剣武器を振るが斬ることが出来ない。


「……切れない?」


_白桜の力。この力は強いるて


シルベは笑う。


「他者の力で勝ったつもりるて?」


_いくらでもいえるて。どんなことをしてでもお前を消してやりたいるて


白桜は斬れないがシルベはならばと離れることを選ぶ。

囲まれた場所に攻撃は出来ない。

けれど弱い部分はあるはず。


シルベは剣武器を上へ掲げて振る。

上は弱さがあるからか簡単に斬れる。

そこから白桜の力が崩される。


_白桜!


崩れていく。

シルベは静かにいう。


「白桜の者は嫌がっているるて。白桜!嫌なら離れろるて!!」


白の桜は崩れていき舞う。

舞い、シルベの隣に集まる。


「白桜。この時を待っていたるてね」

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