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色葉の話1

生まれた場所はどこかの大陸の村。

銀色の髪の母は優しく、父はよく怒る人。

そして、とても小さな銀色の髪のこども。

村では銀色の髪のこどもは珍しがられてた。

たまに、嫌なことを言われるときも。

少女はあまり気にしてなかった。

それよりもたまに怒る父の方が怖いと思ってた。怒る理由はわからない。

急である。

少女は母が怒られるのを見て震えていた。

こどもが怒り声を聞くのはあまりよくないらしい。

少女はいつも怖がっていた。


そんなある日。こどもは母に連れて行かれ、荒野を歩いた。

どうしてかはわからない。

多分父があまりにも変わっていったからかもしれない。



母はこどもを抱き上げ、荒野を行く。


「…ごめんなさい……あなたを守ることができないのに………私は、弱いのに…あなたを傷つけるものしかないこの世界にうんでしまって……………」


少女には母が何を言ってるかわからないが悲しんでるのだけは伝わってくる。


こどもを連れて逃げようとしたが、荒野には四足歩行のモンスターがいた。

モンスターは襲いかかってきた。

逃げようとするが、速い。

母は逃げられないと瞬時に思う。

母はこどもを抱きしめる。


そこには深い絶望を感じる声。


「本当にごめんなさい…………けど……私は……どうしてもあなたをうみたかった……痛くても、それでも出会いたかったの…」


強く、守るように抱く。

言葉の続きは。


「こんな…お母さんでごめんなさい…………それでも……あなたを愛してる…愛してるわ…ミライ」



その声は悲しいのに、悲しみだけがあるのに。

愛を伝えるその言葉だけは温かくて、強い。


こどもは聞いていた。


母はこどもを抱き上げていて、膝を落とし、倒れた。

こどもを抱きしめ続ける。

冷たくなっていく。

モンスターは口を開けると、こどもの頬をかみついた。


他の部分もかみつかれる。

痛みもわからない痛みの中。

そこへ、赤い拳が現れた。

赤い拳はモンスターへと打ち込まれる。


こどもは、じっとしていた。

髪の銀の色は赤となっていたが。


そこにいたのは黒髪の男性だ。

黒髪の男性はこどもを見て、すぐに母の胸の中から出す。

男性は何も言わず。


「……………っ………」


苦々しい顔をした。

母であろう彼女を連れて行きたいが、こどもは傷がある。


「…………っ!」


こどもを優先させた。

こどもは母を見た。

優しくて、いつも守ってくれていた。

こどもでもそういうのはわかる。

ずっと、守ってくれていた。

遠ざかる母の姿を見ていたが、意識を先に失った。



その後。

小女は、傷だらけだが助かる。

一番は母であるあの女性が抱きしめていなければ確実に命は失っていたかもしれない。


男性はこどもをどうしようか悩む。

彼にもこどもがいる。

同じくらいのこどもが。


悩んだが、女の子だ。

女の子のことはよく分からない。

そのため、同じ組織の里先の家のものに頼む。

赤井玄造あかいげんぞう里先さとさきの彼女に頼んだ。


里先の彼女は正直こどものことなんてよくわからないが。

とりあえず、戦いを教え込んだ。

銀色の髪の彼女は嫌がったが、強くすること以外他に何を教えればいいかわからなかった。


戦うことをできるようになるための傷とモンスターに襲われた傷をこどもは持った。

里先のものは力がなければここでは生きていけないと。

力宿りの布にふれて、ナイフを出現できるようになった。


戦うが、手と体が震えてることが多い。

怖いのは当然だが。

ここでは…と、考える。




そういえばと里先の彼女は名前を聞いていないこと気づく。

里先の女性は聞く。


「名前は?」


「………」


言葉を教えてなかったことに気づき教える。

こどもは覚えが早かった。

が、どこか震えるときが多く、臆病なこどものようだ。

そのため、里先の彼女は考えた。

まだこどもだし。


「お前、色葉いろはな、里先の家に行けばいい。お前臆病だし、ここで生きていけるかもしれないが、そこのほうがいいだろう」


少女はかなり言葉を覚えさせられた。

それにより、里先の家へと行くことになる。

久しぶりに三前さんぜんの里先の家に帰るがあまりいい顔はされない。

里先の女性は素っ気なくいう。


「頼んだ」


里先の女性の妹はいう。


「勝手ね、あんたはいつも」


「好きに生きてーんだよ、あたしは」


「そう」


色葉は里先の家で暮らす。

里先の女性の妹とその娘、由々葉は、あまり色葉に対しては素っ気なく接していた。


色葉は一人でいたが、外へと出ると屋敷につく。

そこで、赤井いつきと出会う。

二人は一緒に遊んだりしてた。


色葉の生活はそんな感じに過ぎていった。


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