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いつきと色葉2 

色葉は泊まり、ご飯は色葉が冷蔵庫にあるもので卵焼きを作ってもらってしまった。


「色葉…うまい!」


卵焼きは焦げがない。

見た目…きれいな黄色!

いつきはパクリと食べる。

甘い。


「おいしい!!すっごくうまーい!」


色葉はいう。


「一人暮らしだし、卵焼きは誰でもできるよ」


いや、できない。

いつきは思う。


_目玉焼きしかできないよ!私


「色葉の卵焼き食べれるって幸せー」


いつきはにこにこしてる。

色葉もうれしそうにする。

色葉は洗い物をすぐにしてしまった。


_色葉ってすること早いな



それから、お風呂に入る。

いつきはいう。


「お風呂わいたよ」


「あ、お風呂は悪いや」


「色葉、入ってって」


「いいの…?じゃあ、入ってく」


いつきは、先に入り、次に色葉が入る。

いつきは、服はお風呂上がってすぐに服を着る。

次の色葉は。

いつきは、お風呂の前で髪を拭いていると。


「いつき、ごめん、私の手提げカバン持ってきてくれる?」


声をかけられ、カバンを持ってくる。

色葉はうっかりしていたようだ。

洗濯機の上に服は置いてあるのに。


「持ってきたよ」


お風呂場の扉が開く。

そこには、銀色の髪が濡れ、首筋から雫がつーと滴る。

湯気で、全ては見えてない。


女同士のため特に何も思うことはないが、いつきは多分色葉が好きだ。

だから、好きな人のそんな姿は…。

まずい。


_色葉!肌!わあ!きれい!銀色の髪は透けるようで!わあ!きれい!かわ…おちつけ私


落ちつく。

カバンの中にバスタオルとか入ってるのを見ると、本当に泊まる気だったんだなと思う。


「いつき、ありがとう」


「あ…うん」


いつきは、髪を拭きながら、部屋へと行く。

きれいだった。

湯気で見えなかったけど…でも、いくつか傷があった。

何の傷かは


色葉はバスタオル一枚で来る。


「いつき」


いつきは何も聞かない。

よく見ると、腕とか足とか傷がある。

そして、顔の傷。


色葉は何も言わない。

でも、いつきへと質問する。


「この傷、気になる?」


「あ、うん」


いつきは素直に気になる。

だから答えた。


「んー、戦ってできた傷…かな?いつき、この傷嫌?男の人とかは嫌だろうね」


いつきは


「戦った傷は…気にしてる人いっぱいいるかもだけど!きれいだよ!」


いつきはそう思う。


「きれい?傷が?」


戦ってできたなら、それはきっと逃げなかったから。そう思う。

私はそう思う。

私は傷をそう思っている。

逃げなかったからできたと

わからないけど。

それに


「きれいだよ!私も少しあごにやけどのあとあるし!私なんて子どもの時に自分でやけどしたんだよ…でも、色葉は戦ってなら、きれいだもん!」


「きれい…か。そっか」


色葉は特に目に光はうまれなく、素っ気なくいう。


「でも、うれしいや」


色葉はバスタオル姿でいつきに抱きつく。


「色葉!?」



「ありがと、いつき」


いつきは顔が赤く、あわあわしてた。

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