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現世界 青標建物内 青の奥間186

青標建物内

青の奥間


青食 青命思航 航坂 シルベ


航坂が壁を何度も攻撃している。

外へ出ようとしている。

航坂へ青の力が向けられる。

強大な力であるが航坂に効かないため、ぶつけ、壁から遠ざけるしかない。


その隣にシルベがいる。


「航坂。あなたは外へ飛びだしたいるてね」


_外へ、行けない。邪魔する……青の者!!じゃまあ!


航坂は壁を狙うことを止める。

狙うは青命思航。

航坂の飾りが浮かぶと飛んでいく。

青の力で飾りへとぶつかる。

互いに打ち消しあう。


_あお!邪魔するな!!!


青の力を冷静に確実に飾りへと当てる。


_

同場所


青食が走り回る。

青命作へ向かって光沢のある飾りをつけられた青食たちが暴れる。

地面を何度も青食は突進していく。

作はそれぞれの青食の動きに翻弄されつつ、一体ずつ倒すが。一体では間に合わない。

避けてはいたが作はついに針金と光沢のある飾りの腕に体を貫かれる時が来た。

作はピタリと静止する。

避けられない。


「……っ!!」


その前にフワリと誰か現れる。

シルベだ。

シルベの登場に

全ての青食は動かなくなる。

先ほどまではシルベは戦いに参加していなかった。


けれど。


今。


シルベがいる。


「私に攻撃するるて。私は航坂を止めるるて。ほら。」


青食の腕の部分を自分の腹へとピタリとつける。


「ほら私を刺し貫くるて。私は敵るてよ」


ザワリとする。


_出来ない、出来ない!


_出来ない!シルベ様を………


_無理、シルベ様離れてください!


_その、青の者たちは消します!あなたは……あなたには


全員が声を揃える。


_攻撃、出来ません


シルベはふ…と笑う。

作はその表情を見ていた。

とても悲しげな瞳。


「私は………。こういう守り方をするんだるて」


青食が動けない。


そこへ何か来る。

シルベは静かに顔を上げる。

作の隣へと行く。


「作。来るるて。下がるんだるて」


作、シルベは下がると。

紐が遠くからザアと流れてくる。

紐は青食を縛りつけていく。

動けなくなっていく。

シルベはその光景を見ると。

地面に線を書く。

横線を伸ばしていく。


「これで、この先には来ないるて」


だが紐はいいが。

航坂、青命思航がいる。

シルベは倒すことが出来ない。

なので作へニコリとする。


「作。まずは航坂を止めてほしいるて」


作はうなずく。

彼は頼まれようが行くだろう。


シルベはまだ何もしない。


「にしても私はまだ何も出来ないるてね」

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