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赤井のその後

その後

かいとと桜子は眠った。

眠った二人は赤井家にいる。

桜子は先に目が覚める。

桜子は怒っていた。

悲しみも感じていた。

かいとは起きない。


桜子の存在は半分人間へとなった。

何が変わったのかわからない。

けど、闇を吸うことは続く。



桜子は、起きてすぐ、いつきと陸の元へと向かい、これまでのことや、自分のことで巻き込んでしまったことを謝った。

いつきと陸は他にも悠磨たちからも謝罪されることになった。

桜子が起きたことで、赤井にいつきと陸も集められ、頭を再び下げられた。



赤井 和室


「…君を壊そうとして、傷つけ、申し訳なかった」


悠磨と隼斗は頭を下げる。

仁はいう。


「危険だったんだ。謝まんねーからな!俺は」


陸はその態度にいう。


「桜子さんは危険じゃないです」


「あ?」


そこへ、桜子が答える。


「はい。謝らなくていいです。私がかけらだったことが悪いんです」


仁は、うなずく。

悠磨は、はっきりとこれだけはいう。


「けれど、君が危険とは思っている。もし、これから先何かあれば、俺は君を壊す。それだけは曲げる気はない」


謝罪しても自分の思いは曲げないとは悠磨とははっきりとしている。

桜子はそっちの方が安心できると感じた。

ので。


「はい。私が本当に壊れれば壊してください」


そして、桜子はまっすぐに悠磨、仁、隼斗を見る。


「どうしても、許せないことがあります…」


桜子は続ける。


「かいとくんと陸くんを傷つけたこと、いつきちゃんに怖い思いをさせたこと、敬造さんたたには…何もしていませんが…私が悪いのですが、それだけは許せません」


桜子は三人の頬を思いきり叩く。

パーンといい音がなる。

悠磨も隼斗も静かに受けるが。

仁は顔を押さえいう。


「何すんだ!お前!」


「私を壊したかったなら私だけを傷つけてください」


桜子は強い目で告げた。


仁は、イラッとして、何か言おうとするが悠磨が前に出る。


「…はい。俺は…卑怯です。君が本当に壊れるときは一人で戦います」


桜子は、そして、次に自分の手を上げると自分の両方の頬へと向けると、バチーンと、自分の顔を叩いた。

音的に容赦ない。


仁はびっくりする。

桜子はいう。


「私が悪いのに、叩いてしまってすみません」


桜子は頭を下げた。


いつきは静かにその光景を見ていた。

帰りに一人でいつきはつぶやく。


「桜子さん…自分のことも叩くなんて…強い、人だな…というか!桜子さん悪くないし!桜子さん暴走とかしたことないし!」


いつきは一人で怒る。

眠るかいとと会ってきた。


「…早く…起きてよ。兄さん」




それから、赤井敬造はつきそいで桜子と共に桜子系の存在を様々に調べている場所へと行った。

悠磨もかいとを連れて行くため共にいた。

上の方の使いも一緒だ。

それによって桜子の危険性は少なくなり、人としての性質があることがわかった。

かいとは特に異常はないと言われた。

桜子はここはあまり好きでない。

理由はここが好きでないから。

子どものような理由だが。

ここには人でないものに嫌なことはしないが調べたすぎてたまらないものがいるので桜子は何も言わないが嫌がっている。


最初、桜子は人になりこの場所へと行くことは進めようともしていたが桜子を壊すことのできる場所は赤井の家だし。

ここに桜子を任せたくなかった。




あれから赤井悠磨は次の主となるために赤井家に住みつく。

敬造は「私と戦い、次の主として私が認めるまでは努力し続けろ」といっている。


仁と隼斗は悠磨の近くへといることを強く言い、そばにいる。

二人としてはとても大きな家で暮らすことになり…贅沢すぎないかと思いつつ暮らしてる。(実はちゃんと電気代等、敬造へ払っている…)



いつきは、陸と赤井家に寄る。

かいとが眠っていても依頼などはある。


いつきはあれからたまにしか行かない。

かいとに会いにいくのは何だか嫌だ。

いつきは、ミカオノルンへと行くと、一人アパートへと帰る。

家にかいとがいない。


「…静か…」


いつきはまず洗濯をする。


「あとは」


いつきは、一人だが本を読む。

兄がいないと意外と静かすぎる。


「…静か…」


いつきは洗濯を外に行って干す。

いつもと同じことをした。

変わったことはかいとが眠ったことだけ。

あとは何も変わりはない。





赤井家 屋敷内 部屋


桜子はかいとが眠っていてそばにいた。

うつむく。

その目は赤く腫れている。


かいとの手を両手で握る。


「…かいとくん…結局私は…かいとくんに嫌なことをさせて…自分のことを自分でどうにかできなかった……………」


雫が布団に落ちた。

桜子は手を握り、どこか陰のある瞳をかいとへ向けた。

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