FARST/MISSION
これは、須藤が切り裂きジャックを抜ける直前から。そこから始まる。
FARST/MISSION
八迫と須藤は、洞窟の入り口にたった。
「ねえ。八迫。絶対ここの伝説の秘宝、龍魂剣、龍銀剣をを持ち帰ろうぜ。俺達二人で・・・な。」
八迫はエンブレムコーヒー一リットルペットボトルの蓋を閉めて、答えた。
「お前が龍魂剣だからな。伝説の切り裂きジャックになれよ。」
須藤は照れ笑いをしてうなずいた。
「さ、もう行こうよ。」
二人は、暗黒の谷の中へ、足を入れた。
「汝は何のためにきた?吾は渡さない。汝等は直ちにこの暗黒の谷を立ち去れ。さもなくば、全力で、排除する。これは主の・・・シャガンの最後の頼みである。立ち去れ。」
須藤が言う。
「僕たちは、暗黒の谷へ・・・この地に、龍の剣をもらいにきた。」
何かの声は再び脳内に話しかけてきた。
「立ち去れ。立ち去らぬと言うのならば・・・・死ね。」
その声が終わると同時に、いないはずの者。翼竜が、おそいかかってきた。
『へんしーん。』
八迫と須藤は二人して、翼竜にかまえを取った。
「無駄だ。カオス・ファイアー。」
「八迫は右を。」
須藤はそう言って左に飛んだ。
八迫は右に飛んで、基本技を繰り出そうとした。
「カオス・ファイアー・バーニング!」
翼竜は顔の向きを変えて八迫をねらった。
「危ない、八迫!」
須藤は森で拾った枝を思いっきり投げた。八迫めがけて。
「フンニュウゲ。」
八迫は飛ばされて、炎に当たらずにすんだ。
「八迫。ダブルビームだ。」
「OK.」
八迫はビームの構えを取った。
須藤はビームの構えを取った。
「ダブルビーム!スペシャル。」
「ぐぎゃおおおおおおおお。おのれ。竜の剣は、決して渡さないぞ・・・。」
翼竜はそう言って消えた。
声が聞こえてきた。
「ならば、山のように出してやる。」
サイクロプスや、ミイラ等、伝説の者ばかりを出してきた。そのうちに、須藤のジャックから火花が散りだした。
「やばい。須藤、変身を止めろ。」
「八迫・・・。へんしーん。」
須藤は変身してしまった。
バチバチバチィッ パンッ
凄い音を立てて、須藤のジャックは壊れてしまった。
「ぐう・・・・。」
須藤ははじき飛ばされ、気を失った。
「ふはははは。これで・・・ぬ・・・・。主、このものに、吾をゆだねよと。分かりました。主の言うことならば従いましょう。」
剣は、でてきた。残っていたモンスターが運んできて、須藤の前に置いた。
「吾を持ち、願いを叶えよ。」
「ふふふ。そう言うことか。行くぞ。竜魂剣。」
須藤は竜魂剣になおしてもらって目覚めていた。
「須藤・・・須藤ーーーーー!」
八迫は叫んだ。
「ふふふ。八迫。僕は素晴らしい闇の力に惚れたよ。だから僕は切り裂きジャックを抜ける。」
そう言った須藤はジャックを片手でつまんだ。
「僕には不要な物だ。」
そう言ってジャックを壁に投げた。
「僕は君を・・・殺しに行くよ。栗柄八迫。」
まるで、あの須藤は須藤でないのかと思われるほどに変わっていた。
「じゃ、バイバイ。亮祐によろしく。」
切り裂きジャック世界協会
「桐原須藤が、切り裂きジャックを抜けた。これからは、手配書に載せておけ。」
一番のお偉いさんがそう言い残して別室へと消えた。
「はっ・・・須藤は・・須藤はどこだ・・。」
病院で目覚めた八迫は、隣でうたた寝をしている亮祐の首に手をかけて、揺らした。
「須藤はどこなんだー。」
病院に八迫の声が響いた。
次回より、本編に記載の一文字悶太と中片亮祐の出会いを描く。幼少時の二人の出会いとは・・・。