表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/33

SKY/DIVE/IN/UNDERSTAND

満月の深夜、異なる場所で、三人の人間が同じ行動をした。

SKY・DIVE・IN・UNDERSTAND


桐原須藤は、満月の光を浴びて、考える。自分が切り裂きジャックを抜けてからのことを。あれから八迫は、竜太という伝説の切り裂きジャックかもしれない奴を連れてきた。名刀の中の名刀をもこえるという、龍魂剣までもって。

「そこまでして、僕を救いたいのか?きみは。」


栗柄八迫は、満月の光を浴びて、考える。須藤が切り裂きジャックから抜けてのことを。あれから須藤は、闇に手を染めた。自分や、亮祐には手出しが出来ないところにいるのかもしれない。それでも・・・・。

「そこまでして、闇から身を引かないのか?おまえは。」


異なる場所で、二人の人間は同じ行動をした。自分の左胸を押さえて、下を向いたのだ。

そして、

「もし、まだ向かってくるならこれを使わなければいけないかもしれない。」


異なる場所で、二人の行動は、つながっているかのように同じだった。


異なる場所で、同じ行動をするものは、さらに一人増えた。

「八迫。お前はどこからどこまで知っているんだ・・・・。そして須藤。俺達は・・・そんな関係だったのか?」

中片亮祐は上を向いて、つぶやく。


異なる場所で、三人の人間は同じ行動をした。右手で、目を覆って視界に何も映らなくしたのだ。そして、

「どこまでが本当なんだ?」


異なる場所で、三人の行動は、つながっているかのように同じだった。



そして、ここで、三人は、全く違うことを一度だけした。

「八迫、亮祐。」

「須藤、亮祐。」

「須藤、八迫。」

自分ではない自分の頭の中で考えている人の名前を口にした。それからまた、三人は、同じ行動をした。右手で屋根、もしくは、崖に掴まり、下のテラス、もしくは岩におりたのだ。


三人は、それぞれちがう行動をした。

須藤は、右手を上に。

八迫は、左手を上に。

亮祐は、両手を上に。


それから三人は再び同時につぶやいた。

「我ら、永久なる親友なるものなり。この絆、なんときもたちきられん。」

それは、学校に行っていたときに決めた、印だった。

そして三人は同時に手を下げた。

「しかし我は、その絆にひびを入れてしまった。」

三人はそうつぶやくと、涙を拭った。



異なる場所で、三人の人間が、同時に一日を終了した。

明日もまた、異なる場所で、三人の人間が、同時に朝を迎えるだろう。














「我ら、友情永久なるものなり。」

異なる場所で、三人の人間が寝言を言った。






三人の夢は、学生時代に留まっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ