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        Ⅲ DRAGON

一気にこうやって書いていると話のつながりがわかりやすくなって言いのですが、頭がごちゃごちゃになってしまいうまいことまとまりません。

しばらく時間を置いてから見直して出せばよかったですね。なんて思ったりしちゃったりして。

また、あの声が来る。

あの怖くてどうしよもなくなるような声がまた、響いてくる・・・。

あの声が・・・。

「はぁ、はぁはぁ、ふぅ・・・はぁ・・・・」

暗い中、悶太は走っていた。

とまってはいけない。

殺されるから。

この作戦は失敗してしまった。

仕掛けるわなを壊されてしまったから。

彼にまったく歯が立たなかった。

結局僕はまた誰の役にも立つことはできないのか・・・。

悶太は一人走りながら自分にあきれ果てていた。

仲間のために、認めてもらおうとここまでしているのに、また結局は守ってもらうだけのお荷物・・・。

一人では何も出来ないのかと。

僕は、駄目なのか・・・。

そう思って走っていたとき、何かにぶつかってしまった。弾力のある、何かにぶつかった。

そして、あの声が響いてくる。

「うぬはもう駄目である。ここで諦め、私の中に取り込まれるがいい」

「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあああああぁああ」

あの声が来た。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

「うぬは諦め、おわるべき運命なんだ・・・」

トラベラーを構えようとして腰に手を伸ばすが、トラベラーを手に取る事なく腰を通過する。

「うぬが探しているのはこちらの子供じみた玩具かな?」

手の中でボキボキと音を立てて捻じ曲がり、パラパラと音を立てて割れ始め、トラベラーではなくなっていた。

「それを・・・、かえせ・・・」

それは亮祐がくれたものだから。

始めて亮祐がくれたものだから。

初めて認めてくれた、物だから。

・・・・・・・・・!

初めて認めてくれた物。


認められてたんだ。

もうとっくに。


無理して入れてもらおうとしないで、今まで道理の僕で居て、今まで道理の家族みたいに居ればいいんだ。


そう思ったら、なぜか力がわいた気がした。

もう、認めてもらえていたって知ったから。

もう、無理しなくていいとわかったから。


「お前にトラベラーは壊せない。絶対に。僕が無理していたのが判って、もう無理しなくていいとわかったから。何度壊されても、僕はお前に負けない」

決心がついた。


もう、僕は弱くなんかないから。

「トラベラー!」

叫んでみたら、手の中には壊れていたトラベラーが元通りに、違う、スケールアップして戻ってきてくれた。

「トラベラー!」

もっと、

「トラベラー!!!」

こんなのが限界じゃない。突破して、もっともっと限界なんか超えて・・・。

「トラベラー」

「ぬしが我に勝てることなど、どんな事情があろうともそれは覆ることはない。わが名はジャニュエル。

城を壊し、黒を導く者。そして、侵略者を許さぬ絶対の者」

ジャニュエルが手に持っていた杖を悶太に突きつけて叫ぶ

「黒影の舞~影人形~」

杖から黒い影がいくつもいくつも出てきて、悶太を取り囲む。

「僕は、負けることない。わかったから」

悶太が大きく息を吸い、トラベラーを構える。

「トラベラー、影縫い!」

トラベラーからいくつもの光が出て、人形を一体一体貫き、消していく。

「俺は、お前に負けたりしないんだぁ!乱射光弾聖一矢」

トラベラーから出た光が、周りを明るく照らした。

そしてそこに浮かび上がったジャニュエルの姿は鼠だった。

「私は決して侵略を止めない!これからここで、ニルヴァーナと新しい城を作り上げるのだ」

光が、貫いた。

「ニルヴァーナ。私とお前の新しい城は、そちらにあるということか・・・。お前はもう、そこで新しい城を作っているのか?」

それが、ジャニュエルの最後の言葉となって・・・。


「これで、駆除完了したのかな?」

悶太は首をかしげた。








悶太が出て行ったあと、そこには仲間が居た。

「ありがとな。悶太」

八迫と亮祐が頭をなでてくれて、

「すごいわよ、悶太」

理緒があめを箱で渡して、

「ありがと・・・悶太」

竜太が半べそでお礼を言う。



もう大丈夫。僕はきちんと輪に入っていける。




「ニルヴァーナ・・・。奴が、ニルヴァーナを・・・」

豪火竜がそれからしばらく、ニルヴァーナについて、ずっと調べていた・・・。


これで、豪火竜の話に移ろうかと思います。

以上!

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