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BLACK/IN/THE/SKY

八迫は、桐原須藤戦が終わったあと、ふと思い出す。あいつとの腐れ縁はどこから始まったのか。そして記憶をたどる八迫と対に孤高の天才桐原須藤の思考も混ざる切り裂きジャックは殺しません!初のが遺伝シリーズ第一章を飾るのはこれだ!

第一章 RED・BLACK

壱 DARK/IN/THE/SKY


何年か前。俺が須藤と出会ったのはいつ頃だろうか。そうだ。入学式の時。

八迫は日記を読み返し、思い出した。


幼少時切り裂きジャック予備校にて


教室で一人ぽつんと座っている子をみた。八迫は友達になろうとその子の机に向かった。

「ねえ。君なんて言うの?僕、栗柄八迫くりがらやさこ。よろしくね。」

握手をしようとした手を、その子は握り返してはくれなかった。

「ぼ・・僕・・・桐原・・須藤。よろしく。」

まだ恥ずかしいらしく、桐原須藤と名乗った少年は、もじもじとしながら答えてくれた。

「ねえ。一緒に遊ぼうよ。」

八迫が話しかける。

「で・・・でももう授業が・・・始まっちゃうよ。」

須藤が行った通り、言い終わった次の瞬間、チャイムが鳴り響いた。

「ちぇー。じゃ、また後でね。」

八迫はそのまま、自分の席にも出って行った。

須藤はにっこりしてつぶやいた。

「僕の・・・友達。」

こうして栗柄八迫と桐原須藤の親友関係は出来た。


毎時間、終わるたんびに八迫は須藤の席に来てくれた。そしてたわいもない話・・・普通に友達としゃべることと変わらないことをしゃべった。たまに、八迫の提案で外で遊ぶこともあったけれど。



そうやって毎日のほほんと過ごしているうちに落第試験が始まった。

落第試験とは、これまでの授業をいかに理解しているかを調べる試験で、これで五十点は取っておかないと、即落第だった。試験の結果は三日後に、教師によって告げられた。

「まず、学年一位は、このクラスにいます。桐原須藤。満点。」

クラス全員から拍手喝采を浴びる須藤はどこか照れくさく、苦笑いしていた。

「栗柄八迫 八十七点」

この結果を聞いた八迫は眉間にしわを寄せ、唸った。

「うーーーーーぬううううう。」

八迫が唸っているのを須藤はみて、いや、全員が何でそんな真剣な顔や、不安な顔になっているのか、須藤は分からなかった。自分が賢いんだと言うことも何も・・・。














八迫は一度閉じた日記の次のページを開く。そこにかかれていたことは、初の喧嘩だった・・・?

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