表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

対戦申込と初戦闘

書き始めたばかりですが、ブックマークしていただいてる方、ありがとうございます。


ちょくちょく打ち間違えなど訂正していますが、内容が変わっているということは今のところありません。

今後ともよろしくお願いします。






ーー南の草原ーー


街から門へ向かう途中、NPCの店で武器を購入したり道具屋なんかを少し見たりしながら歩いていた。正直とても驚いた。NPCもリアルだとは聞いていたが、実際自分が喋ってみると、もしかしたらプレイヤーではないだろうか?と考えてしまうほどだ。何人かのNPCに話しかけてみたが同様でプレイヤーだと言われても信じれる様な仕上がりだった。このことからプレイヤーの中では、普通の人として扱うといった暗黙の了解もあり全てのプレイヤーがそうしているわけではないだろうがNPCとの交流も今の所は概ね上手くいっているようだ。そんな話を聞きながら初めての世界とその完成度の高さに感動して歩いていると途中でまったく知らないプレイヤーがPvPをしろといきなり絡んできたが、まだモンスターとの初戦闘もまだということもあり、ゲーム内の時間で明日の17時からにしてもらった。最初こそ興奮した様子の男だったが、途中からユズのOHANASHI…が始まり冷静さを取り戻した男がいきなりすまなかった、では明日の17時にと言い残し去って行った。


ちなみにゲーム時間だが現実の1時間でゲーム内で6時間となっている。



なんでもPvPを申し込んできたプレイヤーは二つ名こそないがそこそこ名の売れたプレイヤーではあるようだ。

さすがに真祖のステータスや能力だけで

勝てるとは思っていないので、できるだけの準備はしておくことにした。

相手がどんなやつでも負けるのはやはりいい気はしないからな。




そんな事を考えていると、さっそくエンカウントした。…うさぎだ。30センチほどの角を持ったでっかいうさぎ。鑑定してみると〔ホーンラビット〕とでてきた。


ふとユウとユズのほうを見るとユウがしゃべる。


「よし、最初はカグヤ1人で戦って見てくれ。」


俺は軽く頷くと腰にかけている先ほどNPCの店で購入した鉄の刀に手をかける。そこでボーンラビットが飛びかかってきた。それを抜刀と同時に一閃する。ホーンラビットはポリゴン状になり消えて行った。


チロンッと機械音がなった為


ログを確認すると

種族レベルが上がりました。と表示されていたのでステータスを表示しステータスポイントを割り振る。



名前…カグヤ

種族…吸血鬼族(真祖)

Lv…2


HP…300→350

MP…350→400(50)


STR…20→21

VIT…15

AGI…20→22

DEX…15

INT…20→21

MEN…15

LUK…10→11




ステータスポイント5→0


メイン

【刀術Lv2】【格闘Lv1】【回避Lv1】【危機察知Lv2】【気配察知Lv2】【MP増加Lv1(50)】【闇魔法Lv1】【雷魔法Lv1】【詠唱短縮Lv1】


武器...鉄の刀 ATK15

装備...初心者セット DEF+5 MDEF+5




となっていた。ステータスについては防御関係は基礎値が高いこともたり限界がくるまでは基礎値と防具頼りにすることにして残りをバランスよくあげていくことにした。HPとMPに関してはLvが上がると同時に自動的にあがるようだ。


次にスキルについてだがスキルに関する行動をとるとLvが上がるようだ。

ちなみにスキル名に関する行動に補正がはいる様になっている為スキルさえあれば武器なんて使用したことがなくてもある程度は扱えるようになるといった具合だ。ただ扱えるようになるというだけでスキルLvさえ上げれば達人に勝てるかといえばそうではなく、逆もまた然りだ。つまりレベルだけではダメだしPSだけでもダメなのだ、このゲームでの強者というのはこの両方が必要となる。ここまで考えていると

自分がニヤけていることに気付く。だがそれでも嬉しくてしょうがない、これからが楽しみでしょうがない。


俺はなんでも練習さえすれば早い時間で人並み以上にできてしまう。だがそれ以上にはなれなかった。器用貧乏といったところか。

幼い頃から手の届くものはなんにだって手を出した。やはりトップにはなれない。それが嫌で全て辞めた。高校に入学しても勧誘は全て断り部活にははいらなかった。


だがこの世界では上にいけるのでわないか...。この久しぶりの高揚感に身を焦がしていると。

2人から呼ばれていることに気付く。



「おーい!どうしたんだよ。ボーっとして、しかもニヤけてんぞ?こえーこえー。だがやっぱり流石だな。何しても様になりやがる。」


「本当ですよ!流石です!お兄なんて最初ビビりまくってましたし…。」


「なっ!んなの最初だけだ!!リアルすぎてちょっとビックリしただけだ!」


なんて話す兄弟をしばらく眺めた後、少し強い敵がでる東の森へ行くことになった。どうやら俺たちと同じ行動をとったプレイヤーも多いらしく、南草原ではうさぎ一匹を何人ものプレイヤーが追っているような、状況になっている。幸い俺たちのパーティーは2人がβテスター俺に関しては真祖の高い基礎ステータスがあるので問題無いと思いたい。


また、森に入るとウルフやゴブリンなんかが何体かセットで襲ってくるらしいので、お互いの取得しているスキルを簡単に教えあった。ステータス画面を開いて見せようとしたがそれはいいと断られた。どうやらユウはクランに所属しているらしく、イベントなんかではもしかすると戦うこともあるかもしれないとのことでやめておくことになった。ちなみにユズは基本的にはソロで時間が合うときに友達や他にゲーム内で知り合った気の合う人たちとプレイしているとのことだった。




森にはいってしばらくすると気配察知に何体かの反応を見つける。スキルLvがまだ低いせいか確実にはわからない。気配察知に引っかかった方へ向かうとゴブリンを発見した。見えるのは四体。各々ボロい剣や、槍を装備している。まずはユズのファイヤーボールから戦闘がはじまる。ファイヤーボールによる突然の攻撃で慌てている中、俺は素早く移動しユズの魔法が直撃したゴブリンを一撃で仕留め、すぐにそのまま斬りかかる、敵の胴目掛けて横薙ぎに一閃する、すると体が二つにわかれドサっという音が聞こえた後ポリゴン状になって消えて行く。二体をしとめユウの方を振り向くと、うまく盾で敵の攻撃を捌きながら片手剣で攻撃を加えていた、ユズの魔法もあってすでに一匹は仕留めた様だ。種族がヒューマンということや適正レベルより上の東の森ということもあって簡単にとはいかないものの、危なげなく戦っている。この辺は流石βテスターといったところだ。戦闘が終わるとインベントリでドロップ品の確認や戦闘の反省を行い、問題ないだろうということで暫くそのまま狩を行なった。


その後、ユウはクランのメンバーと合流するというので解散しユズと2人で狩を行なった。

途中ウルフなんかも出現した。ウルフはゴブリンと比べるとスピードも早い上にしっかりとコンビネーションを組んで攻撃してきた。更には森の木を上手く使ってくるので木が邪魔になり刀で攻撃しにくく刀を地面に突き刺し、格闘術で攻撃を行った。暫く戦っていると刀を装備した状態で上手く脚や空いている方の拳で攻撃をできるまでになっていた。



気がつくと日が暮れてきたので、冒険者ギルドへの登録と宿をとる為に街へ戻ることにした。

このゲーム内での宿の意義だが、もちろんゲーム内で眠ることもできるが、他にはポータルや生産職のプレイヤーは共同工房を借りなくてもセットさえもっていれば調合など簡単な作業は宿の部屋内でできるようになっている、また冒険者ギルドには無料で部屋が借りれるようにはなっているのだがまるで独房のような簡単な作りになっていることや、宿が安値であることもありほとんどギルドの宿泊所を使う人はいないようだ。また街の中では宿や、ギルドの宿泊所、個人ホーム、クランホームでのログアウトが基本となるが街の外にホームを作ることも出来るような場所もあるようでその場合は自分が持っている土地内に限りPKや戦闘の設定を街内と同様に変えられるようだ。更にフィールドではテントなどで簡易ポータルを作ることも出来るらしいがアバターはその場にあるのでモンスターが襲ってきて戻った時には死んでいるということもあるので、見張りをたてて交代にログアウトするか、街へ戻る帰還石を使うのが普通だそうだ。



街へ戻る途中ユズからあんな綺麗な戦い見たことないですっ!とお褒めの言葉を頂いた。確かに先ほどまでの狩で一度もダメージを受けていないことを思い出した。吸血鬼の能力を使えていないが、この先ずっとダメージが無いというのは無理だろうし、そのうち使う時がくるだろう。確認のためわざとダメージを受けてみるのも有りかなかど考えたり、ユズと他愛ない会話をしながら歩いていると冒険者ギルドにつく。冒険者登録を先にすませたプレイヤーが狩にでているせいかそれほど多くのプレイヤーはいなかった、ユズとカウンターへ歩いて行くと、あっあいつは!とかユニークのやつじゃねぇか?なんて声も聞こえてきたが横を歩くユズを見て諦めたり、肩を落とす様子が見てとれた。中には…獄炎なんて物騒そうな言葉を呟くプレイヤーもいた。ユズの二つ名?なのか?とりあえずば聞かなかったことにしておこう。




カウンターで冒険者登録を行う。

簡単な説明とギルドカードを受け取った後、買取カウンターにいき素材を売る。




ホーンラビットの肉×1 50G

ゴブリンの肉×8 20G×8=160G

ゴブリンの皮×7 60G×7=420G

ゴブリンの角+3 80G×3=240G

古びた剣 ×1 100G

ウルフの皮×8 80×8=640G

ウルフの牙×12 80×12=960G


=2570G



となった。どうやらゴブリンの肉は不味いらしく買取額が安いようだ。ユズ曰くNPCよりプレイヤーに売った方が高いことあるらしいが今のところはとくに知り合いもいないため、今回はNPCに売ることにした。

懐も少し暖かくなったので防具でも買った方がいいのか?とユズに相談したところ。また素材をとってプレイヤーメイドで作成したほうがいいことと明日のPvPに間に合わないようであればNPCの既製品を購入するのもありとのことだった。その後ユズと同じ店に宿を取り、その宿で食事を一緒にとり、ユズが友達と合流するとのことで別れて俺はまた狩に向かうことにした。ちょうど日も暮れているので丁度いい。先程の狩でレベルが8まであがっていることや、種族スキルである闇の支配者が発動していることも確認できたので、西のフィールドに向かうことにした。西のフィールドは東と同じく森になっているが山になっていてその先にフィールドボスや第2の街があるようだ。また西のフィールドではオークが出てくることを除けば東の森と出現モンスターは変わらないがモンスターのレベルが高いことから適正レベルはパーティで12〜13、ソロで15以上となっているようだ。ちなみにフィールドボスに関してはパーティで18以上、ソロで22以上となっていた。

βテストでの情報のため、全く一緒ということはないかも知れないがそれでも大幅な難易度変更はないだろう。

俺ははやる気持ちを抑え西のフィールドへと向かった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ