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僕の友達は… クズでした  作者: モモノ猫
1章 始まりの街
16/16

16話 強くなりたい

 今回の件を振返る。

 不死者の王。

 そして、死神。

 一件の主役達である。


 彼らを前に、僕は無力だった。

 恐怖を感じる実力差がそこにはあった。

 不死者の王は僕を誉めていたけど、

 僕は結局、何もできなかった。

 褒められる様な事は何もしていない。

 何もしていないのである。


 死神が現れたから、

 今回の件は解決したのだ。

 彼女が現れたから…

 彼女が何をした?

 何もしていない。

 いや、ナナシさんを殴りつけていたけど、

 結局、何もしていない。


 僕は彼女を見ただけで、

 恐れ、敬い、戦いを放棄した。

 不死者の王は彼女を見ただけで、

 恐れ、敬い、蹂躙を放棄した。

 死神はそこに在るだけで、

 恐れられ、敬われ、戦いに勝利した。


 あの場所では結局、

 戦闘行為と呼べるものは起きていない。

 唯々、一人の王が復活し、

 そして、短剣として生きていく事が決まっただけ。

 王が短剣になっただけの話だった。

 僕とネロは第三者でしかなかった。


 血が出るのも構わず、唇をかむ。

 悔しさで、胸が張り裂けそうだった。

 ネロが受けた辱めや、僕の仕出かした事は、

 二の次でしか無かったのだ…


 死神。

 ナナシさんが呼んだ化物。

 例え、神様だと言われても納得してしまう様な存在。

 人が触れてはいけない存在。

 人が踏み入れない領域。

 彼女はそんな存在だった。


 でも、僕はこう思わずにはいられない。

 彼女より強くなりたいと。

 そう、

 僕は不敬にもそんな事を考えてしまっていた。

 神様よりも強くなりたいと。

 ちょっと前まで、

 一村人に過ぎなかった存在が、

 国に務める事が出来るレベルに舞い上がっていた程度の存在が、

 神様を超えたいと、真摯に考えていた。


 ナナシさんなら相談を受けてくれるだろうか…

 分からない。彼は、まだ帰ってきていない。

 でも、考えているだけでは始まらない。

 何かを始めないと…


 父さん達の事もある。

 僕はまだ、立ち止まる訳にはいかなかった。

 無力な自分を変えたかった。



トール1章最終ステイタス

===========================

 トール 13歳 男 人間 


 レベル:41

 HP :502/502(456)

 MP :902/902(820)


 筋力 :90 (82)

 体力 :125(114)

 敏捷 :251(228)

 魔力 :226(205) 

 耐久 :66 (60)  

 耐性 :190(173)


 魔法 :ライト★


 称号 :神に挑みし者

 特性 :孤高 獣語使い 光の知識★

     死霊特効(lv3)天魔 呪い

===========================

===========================

 :特性:

 天魔「神の敵 効果:???」

 呪い「術者:不死者の王 効果:追跡」

===========================

短いですが、この話で1章完結です。

2章も近いうちに投稿したいと思います。


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