始まりが始まった
(やあ!俺は25歳のニート!)
二、ニート?!
ニートなんて人間のクズ…
いや、何でもないか。
(働いたら《負け》だよね!)
なんか聞いたことがある
セリフだ。
というか、だから何だよ…
(だから君には働いてほしい。)
「矛盾してますよね…。」
ふぅ…。
ニートは息を吐く。
(全裸の君にはピッタリのセリフなんだけど、俺は偉いから働かない。君は偉くないから働いてほしい。)
最初の4文字は何だよ…
風呂入ってたら勝手に来たくせに。
というか僕が
偉くないから働く?
いや、ニートと中学生って、
完全に中学生の方が偉いような…
勘違いか?
(俺はニートとは言え、世界を作った偉い人なんだ!)
「世界を?」
(詳しい事は後ほど。そう言えば君全裸だし、服あげる)
なんだこの服!
めっちゃ高そうじゃん!
あいつしかも手から服出した!
(説明し忘れたけどここは、《Sieger》と言うんだ!)
辺りを見てみると、
気がついたら風呂にはいなかった。
こっちへおいでと言われた時、
体が自然に動いたっぽい。
ニート一体何者…?
(《Sieger》は、俺が作った、たった一つの世界なんだ。すごいだろ!)
…すごいというか、
意味が分からなかった。