伝えたら。
あなたが好き。
そんな簡単な一言が言えないのは
この関係が崩れるのが怖いから。
仲の良い友達として、
2人で勉強したり、
2人でショッピングに行ったり、
2人でカラオケに行ったり、
寄りかかって寝たり、
抱きついたり。
同性だからこそ、
こうして一緒にいられるわけで。
異性だったら、
好き、
か、
嫌い
の二択で。
付き合ったとしても
長く続くほうが少数だし
別れたら、元の友達には
戻れないだろうし
異性の友達だったら、
どんなに仲が良くても
2人で今のようなことは
出来なかっただろう。
でも、同性だからこそ
気持ちを伝えることは
決して出来なくて。
叶わないのを分かっているのに
今の関係が崩れることはしたくない。
きっと優しいあなただから
気持ち悪いと思っても
絶対口には出さないで
困惑して、申し訳なさそうに
「ごめんね…」
って言うんだろうね。
友達の中では、
誰よりもあなたをみていて
よく知ってる私だからこそ
あなたの反応はちゃんと分かってる。
その後も傷付けないように
いつもと同じように接しようとして
無理した笑顔で話してくれるんでしょう
あなたが無理してるのくらい
私には分かるのに。
それでも私を気遣ってくれるんでしょう
そんな顔を大好きなあなたに
一番守りたいあなたに
させたくはないから。
今日も私は、
こんな気持ちを抱えている罪悪感と
いつかは終わることが分かっている辛さと
あなたに気付かれないかという恐怖を
隠しながらあなたのそばにいる。
いつかこの気持ちを
自然に忘れることが出来るのかな。
良い思い出だったって
青春の一ページだったって
笑って言える日が来るのかな。
今はまだ、
辛くて、
切なくて、
どうしようもなく悲しくて、
それでも、
一緒にいることを選ぶ理由はただ一つ。
あなたが好きだから。