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新世紀日米戦争  作者: 007
第3章 終わりの始まり
44/79

ミッドウェー島占領

『アメリカ合衆国による核戦力無力化宣言により核戦争は何とか回避されていた。そしてそれはアメリカ合衆国に活発な軍事活動を抑制させる効果をもたらし、戦争が完全に攻守逆転した形となった。世界各国はアメリカ合衆国による核戦力無力化の一連の行動を、一応は確認し履行されていると判断した。ICBMサイロは管制要員を引き上げ、ただ純粋に警備要員として海兵隊を派遣していた。「ICBMが空軍の管轄である為に、扱い方を知らない海兵隊を派遣する事が無力化した証明だ。」とアメリカ合衆国政府は発表していた。これによりアメリカ合衆国は国内にある15のICBMサイロを無力化し、ミニットマンとピースキーパーの両方のICBMはただただマスコミに晒されるだけとなった。そして戦略型原子力潜水艦は14隻全てが大日本帝国とロシア連邦を狙っていた為に、北極海とアメリカ合衆国西海岸で浮上した。そして約束通り24時間はその場に停泊し続け、その後浮上航行にて14隻全てがアメリカ合衆国西海岸サンディエゴ海軍基地を目指した。そこで戦争終結まで14隻全てが停泊し続けると、アメリカ合衆国政府は発表した。そして航空機搭載型の核兵器についても全て搭載しないとして、戦術核を弾頭に使用した巡航ミサイルと自由落下爆弾は、全て空軍基地に保管すると発表した。これにより第二次世界大戦後初めて核兵器を無力化させるという世界初の快挙を成し遂げた、とアメリカ合衆国は自画自賛。世界各国もこれに習い核兵器の無力化を行うべきだ、とまで言い切った。これには世界各国も呆れ返った。誰がこのような事態を招いたのか。もはやアメリカ合衆国を相手にする国は無かった。そして大日本帝国はアメリカ合衆国への総攻撃の為の足場作りを行う事にした。ミッドウェー島とハワイ諸島の占領である。

既に対米戦に参加すると表明した、ロシア連邦・中華連邦・インド・タイ・大韓民国・インドネシア・フィリピン・ベトナムは艦隊を続々と送り込んでいた。だが大日本帝国はそれらの国々に陸軍の派遣も要請したのである。驚く各国に大日本帝国は核攻撃を含む全面攻撃による、アメリカ合衆国本土上陸作戦を提示した。まさに衝撃的内容であった。しかしそれだけの事をアメリカ合衆国が行ったのは事実であり、報復攻撃に相応しい作戦内容であった。その為に各国は陸軍の派遣も了承し、早速国内での編成作業に入った。そしてその間に大日本帝国はミッドウェー島とハワイ諸島の占領を行う事を決定した。』

広瀬由梨絵著

『新世紀日米戦争』より一部抜粋



大日本帝国はミッドウェー島とハワイ諸島の占領作戦を開始した。大東亜戦争では手痛い敗北を期したミッドウェー島は、ある種大日本帝国海軍連合艦隊にとって因縁の地であった。そしてハワイ諸島も大東亜戦争開戦の真珠湾攻撃で因縁の地である。そこへ60年以上の時を経て再び、大日本帝国海軍連合艦隊が攻撃を行うのである。

ミッドウェー島とハワイ諸島占領作戦に大日本帝国は、海軍連合艦隊空母機動部隊を半数投入する事にした。具体的にはイージス空母翔鶴級3隻の、翔鶴空母機動部隊・瑞鶴空母機動部隊・天鶴空母機動部隊であった。イージス原子力空母大和級の空母機動部隊は3日の時間を於いて出撃する事になっていた。その理由はイージス空母翔鶴級3隻の空母機動部隊は占領作戦後に、本土の母港で補給作業を行う為であった。それにより入れ違いでイージス原子力空母大和級3隻の空母機動部隊をハワイ諸島に配備し、戦力の空白を防ぐのが目的だった。本土の母港に帰国するのは空母機動部隊各艦のVLSにミサイルを再装填する為である。洋上での再装填作業は波で揺れる為に危険であり、どうしても母港での作業が必要であった。もちろんハワイ諸島を占領した時にパールハーバー海軍基地が、使用可能ならそこで再装填作業は可能である。しかしアメリカ合衆国も馬鹿ではない為に、破壊される可能性が高いと考えての計画であった。

出撃したイージス空母翔鶴級3隻の空母機動部隊は、2002年8月14日ミッドウェー島攻略作戦を開始。攻略作戦と言っても僅か40人しかいない島である。翔鶴空母機動部隊に配備されているミサイル打撃巡洋艦長門級の土佐が25センチ連装砲を1発海岸線に発射し、それにより白旗を掲げて降伏。タイミングよく飛来した空軍の60式中型輸送機が、陸軍1個小隊を空輸して来た。ミッドウェー島には大日本帝国陸軍1個小隊が展開し占領。捕虜となった40人は60式中型輸送機に乗せられ、憲兵隊が監視する中で大日本帝国へ移送された。これによりミッドウェー島は僅か30分で占領され、連合艦隊は因縁の地での勝利した。

そして空母機動部隊は進路をハワイ諸島へ向けて出撃。真珠湾攻撃以来の大規模作戦を行う事になった。

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