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その行き先は・・


やっとのことで、北田は、口を開いた。


「どうして、僕に、それを伝えようと」


老人は、少し間をおいて言った。


「もう終わりにしようと思うのじゃ・・田森の人間としての生を。お前だけには、伝えたかった。お前には、田森が、そんな人間であったことを伝えたかったのじゃ。


私は、もう消える。二度と、お前の前には、戻らない。


よいか、私が消えたら、お前は動けるようになる。そうしたら、まずテレビをつけるのじゃ」


そう老人は言った後に、本当に消えた。


時計が動き出す。


北田も、動けるようになり、恐る恐るテレビをつけた。


「次のニュースです。今日、昼頃、公園で遊んでいた子どもを助けようとして、男性が亡くなりました。男性の名前は、田森・・・」



その時、玄関から、声が聞こえた。


「ただいま!」


北田の妻が帰ってきたのだ。


呆然と立ち尽くす北田を見て、声を掛ける。


「どうかしたの?」


北田は、妻に抱きついて泣いた。おいおい泣いた。


「あんまりだ、あんまりだよ・・・」


不思議がる妻にも、気にせず、北田は泣き続けた。

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