だからさぁ、田森・・
田森は、大学を優秀な成績で卒業して、民間会社に入社した。
言うことが、またカッコいい。
「俺は、自分の可能性を社会で思う存分、試したいんだ!!」
はーっ!?
と僕は、思いつつも友達だから応援してやった。
表面上は。
ちなみに僕は、専門学校を卒業して今は、公務員だ。
第一志望の大学に、行けなかったのは確かに、残念だが、今の仕事には満足している。
仕事の内容より、福利厚生や給与面でた。
仕事に多くを望まないー。
そんな僕のライフスタイルは、いつの時代だって、マッチしている。
僕は、それを選んで実現したんだから、僕の実力だろ?
そして、僕は、30歳前に結婚もした。
その頃、田森は転職を繰り返していた。
田森は、また言う。
「ローリング ストーンだ!」
聞きなれない人に、少し説明すると、転がる石に苔は付かない・・つまり、田森は転職を自らを常に磨いているステップだと言いたかったんだ。
それが、僕には友達だから、よく分かった。
そして、田森が、結構イッパイイッパイになっていることも、もっと分かった。
田森は、自分の能力以上のことを目指し、実現しようとする・・結局、その過程で挫折するのだ。
結婚も、まだだった。
「結婚相手には妥協したくない」
田森は言う。
はーっ、お前、それ言うには、やっぱルックスやステータスが足りないんじゃないのか?
僕は、冷やかに、そう思うも、そんなこんなで、社会でもがく田森を応援するのだった。
面上は。




