第二話
やっとの二話!書き起こすって大変ですね!
「あーくそぉ…身体中痛い」
「自業自得」
放課後、嵐の買い物に付き合うため、街の大きな商店街に来た。嵐は、朝方の俺が攻撃がまだ痛むのか、腕や頭を頻りに摩っている。授業でもあまり集中出来ていないようだった。・・・少しやり過ぎたかと反省するが、後悔はしてない。
「痛いです」
「分かってる、だから買い物に付き合ってやってんだろ」
「それは感謝してるけど! お前強いの! 俺の骨が折れそうだったんだから!!」
「はいはい、それは悪うござんした」
嵐の言葉を軽く受け流し、人のひしめく商店街を歩きながら、はと考える。こいつは何を買うつもりなんだろうか?
「なぁ、何買うの?」
「良っくぞ、聞いてくれました!!」
聞くとうざいくらい満面の笑顔で胸を張った。狙ってるのか、天然なのか良く分からないが、心底うざい。いつもはそんなハイテンションじゃないだろう…。
「ブレスレット♪」
「ブレスレット?」
「牡丹にさ!もうすぐ帰ってくるだろ?」
「ああ・・・」
そうか、このハイテンションの理由が分かった。姉さんが帰ってくるのか。八神牡丹、俺の双子の姉。
この国では交換留学生というのを盛んに行っていて、姉さんもその一人として隣国…だったけな、に行ってもう半年ちょい。もうすぐ帰国らしい。
その姉さんとこいつ嵐はまぁ、付き合っている…。俺は別に構わないし、どちらかと言うと歓迎してる。それでテンションが上がってたなら…。
「まぁ、それなら仕方がない、か」
「…何が仕方がないって?」
「何でもない」
「はぁ…」
溜息を吐く。一人の女の子が生活するには広すぎるし、悪く言えば狭すぎる部屋。
「彼はまだ…私を覚えているでしょうか?どうしたら会えるでしょうか」
これは一種の賭けである。自分の可愛い娘と、その思い人を会わせる口実が必要なのだ。やはり、年頃の女の子、しかも一人娘をいつまでもこの城に閉じこめておくのは忍びないし、いつかは外交か何かで外に出なければならない。
しかしながら、まだ危険なのだ。思い人にボディーガードになってもらうと言うのも一つの手。
「…城から出られれば会えるでしょうか?」
「外はちょっと危険だし、兵の守りも薄くなるから…あっ、もうちょっと待っててね? もう少ししたら考えるよ」
「お父様?それは一体どういう…」
「まだ秘密♪ じゃあ、ちょっと僕は仕事があるからね。部屋に戻るよ」
「分かりました」
悠々と娘の部屋を出て、少し思案する。これならどうにかなるかもしれない。
それはさっき入った情報。その情報によれば、商店街方面に野生か召喚獣かは分からないけど、大量な魔物の目撃情報が…賭けに出るには良い頃合いだろう。
「さてと、霧也? 準備は良いかな」
「分かりました。…国王陛下」
改変じゃなくて、改悪です。自分で書いた小説に謝りたい。まぁ、頑張ろう。出来るとこまで突っ走ります。