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和人形のおはなし
「うーん、何も起こらないじゃん」
「しかし退屈だな、お前の怪談話は。こういうの好きならもう少し考えれば」
ろくでもない。血塗れのお茶運び和人形が背後から迫って来るんだって。
みんな呆れて帰っちゃった。もう夕方。教室に残っているのは私が最後。
ていうかさ、何でみんな私を置いて逃げるように帰っちゃったわけ？ さては――。
みんな、思った以上に怖かったんだなぁ？
てぶらで、荷物置いて帰っちゃうくらいに怖かったのかぁ。
た
て
よ
み
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