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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

少女の糸の世界

掲載日:2025/10/26

とある12月、きしめくドアを開けて仕事場に向かった

今日はいつもより寒い。都会ならこんなことはないのにな。

母親の事情でこんなところに引っ越してきたが仕事場は遠いし冬は寒いし不便にもほどがある。

しかし、こんなところで暮らすためには金を稼がなくちゃならない。

遠いところでも行くしかないんだ。

そして40分もかかる道のりを辿り仕事場につき、夜遅くまで働いた。

こんな働いても一日に稼げる額は小学生のお小遣い程度だ。

そんな不満ばかりの生活をしていたある日、仕事場に行く道中で大きな糸の塊を見つけた。

一枚の硬い紙に糸がぐるぐる巻きに巻かれている。

はみ出た硬い紙にはひらがなで「はまだひなこ」と書かれていた。

俺はその名前に見覚えがあった。確か山を下った麓にある家だ。

仕事に行く道で通るので庭の手入れをしている女性にいつも挨拶をしている

俺は仕事に行くついでに届けにいくことにした。

浜田家に到着し、玄関の扉をノックするといつも挨拶している女性がでできた。

その後ろでは小学2年生くらいの女の子が顔を少しだしなからこちらを見つめている。

糸の持ち主はやはりあの女の子だった。

昔から縫い物が大好きらしく、やりだしたらきりがないんだと。

ただ働いて母親の面倒を見るいい加減な生活をしている俺と比べたら凄い事だ。

立ち話をしたあと、いつものように夜まで働き帰路についたその時だった。

眼の前に大きな熊が暗闇で目を光らせながらこちらを見つめていた。

俺を焦って熊に背中向け山を下り始めた。

これが間違いだった。

熊は俺を猛スピードで追いかけてきやがった。

生き残りたい一心で走った。

麓に差し掛かると朝寄った浜田家が見えてきた。

かろうじてそこに避難し、熊が立ち去るまでいさせてもらうことにした。

そして熊が立ち去った後、お礼を言って帰ろうとするとさっきまで喋っていた女性が倒れた。

女性の方を見るとそこにあったのは、赤い綿と肌色の糸。

その直後、少女が口を開く

「あー避けられちゃったか。見られちゃったし。まあいいや、今度は貴方の番だよ」

そう言いながら少女は不敵な笑みを浮かべた。

考えるよりも先に体が動いた。

でも無駄だった。

足に感じたことのない痛みが走る。

自分の両足を見ると、糸と赤い綿。

もう逃げられない、死にたくない。

そんな事を考えている間も、じわじわと体を糸と綿にされていく

少女が喋りだす。

「この村はこれで終わりかなー」

その瞬間、人や家屋、木々までもがすべて糸になる。

この村は最初からこの少女が人を殺すために作った町だったんだ。

痛い、苦しい。

俺はこんなに儚い人間だったのか。

意識を失う直前、大粒の涙がポロポロと流れ始めた。

そして俺は、意識を失った。

「さようなら。糸を届けてくれたお兄ちゃん」

これは僕が実際に見た夢です。

意識を失うその瞬間を今でも覚えています。

小説を書くのはあまり慣れていないのですが、とてもミステリアスで面白いと感じたので小説にしてみました。ちなみに目覚めた瞬間はびっしょり汗をかいていました。恐らく自分が見た夢の中で一番悪夢だったと思います。ところどころ改良している部分はありますがほとんど記憶に頼って書きました。楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ感想を書いてほしいです。どんどん書いていく予定なので今後とも宜しくお願いします。

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