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五日目

 最後の追放会議が始まった。いなくなった七人の席には、倒された立て札だけが残っている。

 松本さんがスピーカーを見上げる。

「ゲームマスターって言うんだっけ? もう話し会うことないから、さっさと投票させてよ」

 スピーカーから雑音が漏れる。

『了解しました。チャイムが鳴り終わると同時に、最後の投票を行ってください』

 チャイムが鳴り始めた。

 松本さんはチャイムが鳴り終わる前に、指先を山本くんに向けていた。

 最初に口を開いたのは山本くんだった。

「悪いな。これで終わりだ」

 山本くんが厳かに右手を上げる。私もそれにならい、最後の投票をした。

「ごめんね」

 迷いなく上げられていた松本さんの指先が、小刻みに震え出した。驚きに目が見開かれていく。

「え……? なんで?」

 ゲームマスターのアナウンスが教室に流れる。

『おめでとうございます。村人が追放されましたので、人狼チームの勝利です。生き残った人狼チームのお二人は、本日をもってゲームアプリ「パラレル人狼ゲーム」を卒業することになりました。お疲れさまでした』

 松本さんは瞬きもせずに、自分に向けられた私たちの指先を見詰めていた。


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