ープロローグー
〜精神疾患と向き合う全ての方へ〜
これは他の誰でもない自分のための物語である。
全ての事象に対し、日々感じるであろう喜怒哀楽の四つの感情も全て自分のものとして大切にして欲しい。
しかし、人は誰しもが『自分で何とかしなきゃ』という思考を持っていないだろうか。確かにある程度は大切なことではあるが、この世界は1人では生きていけないのもまた事実である。時には誰かの手も必要だ。覚えておいて欲しいのは今の自分は自らの選択の連続の先におり、1人でその選択の妥当性を見出すために抱え込みすぎた結果が今の自分を作り上げているのである。そしてそれは過去や現在、未来の自分に対しても言えることだ。
ただしここで誤解して欲しくないのは別に君を責めているわけでないし、責めたい訳でもない。選択の正しさは結果が出て初めてわかるものだから、自分の選択にあれこれ悩むよりも決めた選択を信じて突き進む方が何倍も大事なことなのではないだろうか。それが自分自身の証明になるだろう。ただし、これは残念ながら1人では限界が来てしまう。だからこそ今の君にこの言葉を送りたい。
『君は1人じゃない』
この言葉の意味をどう捉えてくれても構わない。
それが君の大切な感性なのだから。
今はこの言葉の本質がわからないかもしれない。
だけど、いずれわかる時が来るかもしれない。
その時、自分をもっともっと大切にして欲しい。
きっと大切にしたくなるから。