第4話 皇子として
5歳になり自分のステータスを確かめると。
名前 リオン・クロード
性別 男
年齢5歳
称号 クロード帝国、第5皇子
レベル:10/∞
魔力量 200(最大1,000)
統率力 20 威圧力 10
武力 1(剣 1。軍事力1)
体力 20 知性 50
精神 30 指導力 10
運 40 誠実 70
スキル
言語翻訳(どんな言葉でも読み書きができる)
鑑定(他人のステータスを見られる。善人か悪人、味方か敵か判別できる)
火魔法 1 風魔法 1 空間魔法 1
水魔法 1 土魔法 1
最初に見た時より武力と魔法以外は大分上がっている。
5歳になると家庭教師がつけられてこの国の歴史、語学などを習うが俺は6カ月で全部覚えてしまい教師がリオン様は天才で神童だと言っていた。
陛下は喜んで。
「リオン、お前は凄いな。教師がもう教える事はないと言っていたぞ。何かしたいことはないのか」
俺はもっとこの世界の事を知りたいので。
「陛下、王族しか入れない図書室の本を読みたいのですが」
「良いだろう。普通は10歳にならないと入れないが特別に許そう」
許可をもらい王族しか入れない図書室で本を読む事にして図書室に行きどんな本があるか見ていると、古い魔法の基礎と書かれた魔法書を見つけた。
読んでみると魔力の増やし方や魔法の使い方が書いてあるので1カ月は魔法書を暗記するまで読んでいた。
その他にも図書室にある本を読み漁り、この世界の知識を身につけて気が付けば10歳になっていた。
残念なのは魔法と武術の訓練は10歳にならないと駄目らしく仕方ないので暇な時は体力つくりに励んでいる。
やっと10歳になり、領地を貰い離宮に移る事になった。
領地は皇都から馬車で1日の海沿いの領地だが、管理は15歳の成人になるまで代官がして俺は皇都の郊外の離宮で暮らす。
その他にも新しい使用人が付くらしいがどんな人たちなのか楽しみだ。
いよいよ今日は新しい住まいの離宮に行く日だ。
王宮から近衛騎士の護衛に守られて初めて馬車で街に出て驚いた。
王宮前の広場、貴族街、商店街、道路は綺麗だが平民の住む住宅地の道路には何と糞尿が至る所に捨てられているではないか。
街を流れる川にも汚物が浮かんで流れている。
ハエが飛び回り不衛生極まりなく、これでは伝染病が流行り死亡率が高いのも当たり前だ。
そんな街中を過ぎ1時間もすると周囲2kmくらいの湖があり、湖を見下ろす高台に建物が見えて来てどうやらその建物が俺の新しい住まいの離宮みたいだ。
近づくと離宮の周りは高さ5mくらいの防御壁で囲まれており、綺麗な装飾の鉄の門がある
馬車が門の中に入ると綺麗な噴水のある庭と奥には3階建てで塔のある白亜の宮殿がある
馬車が宮殿の馬車止めに着くと玄関の前には20人の使用人が並んでいた。
その中から1人の中年の男性が馬車に近づき。
「リオン様、お疲れさまです。私は執事のシモン・バーンズと申します」
シモンと名乗った執事が俺を馬車から降ろしてくれて使用人の前に連れて行き。
「皆さんこちらにいるのが主人になられる第5皇子のリオン様だ」
俺も挨拶をして。
「はじめて会うが、余は第5皇子のリオン・クロードだ。これから宜しく頼む」
前世の知識を持つ俺が自分を余と言うのは恥ずかしかったがこれも皇族なので仕方ない。
玄関脇の部屋で使用人を紹介されたが20人の名前を覚えきれずにボチボチ覚えて行けばいいだろう。
使用人を紹介された後シモンが宮殿の中を案内してくれたが、思ったより部屋数が多く驚いた。
俺の部屋は3階にあり、前世の4LDKだが、広さが半端ではない。
寝室20畳、リビングルーム50畳、応接間30畳、執務室30畳には別に書庫があり色んな本が用意されている。
トイレは3か所、この世界にはお風呂は無くシャワー室だ。
3階はその他に将来の妃と子供の部屋まで用意されていた。
1階は使用人の部屋、宴会用の大広間、来客用の応接間、などで2階は客間が20部屋もある
俺の部屋のテラスからは目の前の湖、綺麗な庭、王都の街が一望でき、遠くには皇宮が見えている。
敷地は甲子園球場以上あるだろう。前世の記憶を持つ俺からは考えられない待遇だ。
建物を見終わると俺の専属の侍女が紹介された。
彼女は伯爵の3女で茶髪の目の大きな可愛い19歳の女性で緊張して挨拶をして。
「リオン様の専属の侍女になりましたアヤノ・クリス、と申します。宜しくお願い致します」
こうして俺は王宮を出て独立したが15歳の成人になるまでは皇族としての仕事は無く暇なのだ。
この大陸は未だに争いが多く、この大陸で1番大きな我がクロード帝国と言えども至る所でたびたび反乱が起きている。
俺は将来に備えて成人するまでは魔法と武術の修行に励むつもりだ。
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