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第31話 皇帝に就任して戦後の統治を始める

アクセス数は増えているので喜んでいます。読んでいただき感謝申し上げます。

出来れば評価とブックマークをしていただければやる気が出るのでよろしくお願いします。



 1カ月後に戦後処理を終えてクルトが凱旋して皇都の住民から大歓迎をされて、馬上から得意満面の笑顔で住民に手を振っている。


 皇宮の前で出迎えた俺を見ると。


「殿下! 約束通り大勝利しました。敵の国王と皇帝を捕縛したのは運が良かった。まさか戦地に出ているとは思いませんでした」


「良くやってくれた。クルトは思ったより軍事に向いているな。作戦も見事だ」


「俺は最初の作戦は良かったが後の戦い方はまずかった。殿下の手紙の作戦でどうにか勝てた。殿下のお陰です」


「余は魔法団を指導したから考え付いただけで、作戦を成功させてその後に総攻撃を決断して敵の国王と皇帝を捕えたのはクルトの功績だ」


 その後、ショーン軍務大臣とラオス宰相に褒められてクルトは照れていた。


 次の日にバスタ国王とログラン皇帝と面会したが、自分の立場をわきまえないで無条件降伏を断り。


「悪いのはクロード帝国で奴隷制度を止めて奴隷解放したせいでバスタ王国とログラン皇国は奴隷たちが奴隷解放運動している。その為に戦争をしてクロード帝国に勝ち奴隷制度を復活させるつもりだった」


 何とも言えない屁理屈を言っているので俺が言い返して。


「お前たちは我が帝国に勝てると思ったのか。誰が考えてもお前たちが負ける戦争だったのが分からないのか」


「我が両国が勝てるはずだったが、帝国が正々堂々と戦わないで卑怯な手で勝っただけだ。直ぐに我々を釈放すべきだ」


 馬鹿な2人を相手に疲れるので処刑することを告げた。


「無条件降伏をしたなら命だけは助けるつもりだったが、戦争犯罪人として処刑するとしよう」


バスタ国王とログラン皇帝は殺されるとは思っていなかったみたいで、謝罪を繰り返したがそのまま牢に入れておいた。



 その後、陛下と大臣、重臣を交えて戦後の事を話し合ったが最初に陛下が。


「余は最近、物忘れも激しくなり到底、皇帝の仕事は出来ない。皇帝の座をリオンに譲り隠居知るつもりだ」


 確かに最近の陛下は物忘れが酷く、自分の子供の名前や臣下の名前を忘れて認知症が進んでいるみたいだ。


集まった皆も反対はせずに俺が正式に皇帝になる事が決まったのだ。


 陛下は俺の母上アーニャに支えられて直ぐに退出してしまった。


 それからショーン軍務大臣をはじめ各大臣と話し合い、バスタ王国とログラン皇国は我が帝国の傘下にして治める事にした。


 勿論、両国の王族と皇族や貴族は処罰して国王と皇帝は処刑、王族と皇族に貴族は俺が鑑定の目で見て優秀な人材は登用し、犯罪を犯している者は処刑、あるいは平民に落とす事にした。


 バスタ王国の代官には俺の領地の代官のボンズ・ジュノンを抜擢して、ログラン皇国は新しくヨハン前宰相の2男バルト・シートン21歳を起用した。


 ボンズは誠実で俺の領地を発展させた実績を見込んで、バルトは若いが父親譲りで正義感が強く直接地の代官を2年間勤め実績を上げている。



 今まで皇帝代理をしていたのですることは変わりがなく皇帝の就任式は簡単に済ませた。


 問題はバスタ王国とログラン皇国は消滅し両国をどう統治するかだ。


 北大陸はクロード帝国が統一し、全領土が我が帝国の支配下になったが、憲法、法律、刑法もなくこれからは憲法、法律、司法局を作り裁判所も作るつもりだ。


 リズに協力をしてもらい草案を作り各大臣に仕事を割り振るが果たして上手くいくだろうか。



 ボンズとバルトは任務地に着き早速、奴隷を開放し、高かった税金を半分にして住民から喜ばれているようだ。


 新しく司法局の長官には侯爵家の当主バジル・アーロン31歳は正義感が強く、今の刑罰は不平等で冤罪が多く、不満を持ち役職に就いていなかったが口説いて就任して貰った。


 バジルが就任した時に渡した前世の簡単な刑法を読み俺を質問責めにして色々と答えると。


「陛下は何故こんなにも法律や刑法に詳しいのですか」


 前世の知識があるとは言えず何とか胡麻化したが、それからは司法局の裁判所を改革して公平な裁判を出来るようにしたのだ。



 1番苦労したのは住民台帳を作り始めた事だ。

此の世界には住民登録をする習慣がなく、人口がどのくらいで税金も正確に治めていない。


 不公平なので住民登録を義務付けたが自分の名前さえ書けない人が多く、役人が1軒1軒訪ねて代筆したそうだ。


 俺とリズは前世の知識を使い少しずつだがこの世界を変えている。


読んで頂き、ありがとうございました。

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よろしくお願いいたします。


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