第12話 忙しい毎日2
この度の成果で俺の側近にも褒美が与えられて側近を連れて行くと陛下が。
「バースは男爵に復活して家名を復活させなさい。リンダも男爵に任ずる」
バースとリンダが俺の側近のままでいたいので男爵を断ったのには陛下が驚き、側近全員に白金貨1枚、1,000万ルプを与えた。
皆は喜んでバースとリンダはわずらわしい男爵より白金貨1枚のほうが良いと言って、陛下が苦笑いをしていた。
俺にはダマス公爵の領地が隣なので貰い、面倒なのでいらないと言ったが無理やり命令だと言われて押し付けられたのだ。
それとショーン公爵の軍の編成の手伝いをするように言われて仕事が増えたのだ。
10歳の俺に次々に仕事をさせる陛下はブラック企業かよ。
俺はこの世界の医療を調べて医学の水準を上げて平均寿命を上げたいのと、空間魔法を使った事がないので使い方を試したいのに全く仕事を増やして。
月曜日にはショーン公爵を手伝い、火、水曜日は医学、木、金、土曜日は魔法の研究日曜日は休日にした。
今日は月曜日で皇宮に来て執務室に行くとショーン公爵が待っていた。
部屋に入り現在の帝国軍の状況を聞くと、現在は貴族の領地から兵士が集められ、ショーン公爵は領地に半分と言われたが1.000人を残して帝国軍に加えた。
宰相のヨハンもショーン公爵と同じく1、000を残して帝国軍に加え、他の貴族も領地の兵士を養うのは維持費がかかり訓練が大変なので殆ど帝国軍に加えたのだ。
その数は9万人に達し嬉しい悲鳴を上げている。
問題は急に増えた兵士の宿舎をどうするかだ。
俺はインフラを整備した時に雇った土魔法を使える人たちを工兵隊として兵士にしていた。
工兵隊に命じて宿舎を建てさせると、わずか1カ月で兵士10万人が住める宿舎を建てたのだ。
宿舎の前には訓練場も作るとショーン公爵は喜んで早速兵士を訓練している。
魔法部隊を作る事を提案したが結局、言い出した俺が指導する事になり仕事が増えてしまったのだ。
今日は魔法書に書いてあった空間魔法を試している。
魔法書に書いてあった空間魔法は空間移転、瞬間移動、空間収納の3つだ。
最初に空間収納を試して腰につけるカバンの中を空間魔法で広げてみた。
広げた後にカバンを見たが、変わりがなく試しにカバンより大きな庭にある石をカバンに近づけると、何と大きな石が吸い込まれてしまったのだ。
カバンの中を見ると、大きな石は見えなく取り出そうと思うと石がカバンの外にでた。
今度は色々入れてみたが大きな岩でも出し入れが出来て、如何やらどのくらいの量が入るかわからないが成功したみたいだ。
空間移転を試して皇宮の自分の執務室に移転してみると、あっという間に執務室に移転出来
た。
空間移転で色んな場所を試したが、1度行った場所には移転出来たが、行ったところ以外は移転出来ない。
瞬間移動は見える1kmまでしか移動は出来ない事が分かった。
これで皇宮の執務室には今迄1時間かかったが、此れからは空間移転で行けるので時間の節約できる。
空間魔法を使えるようになったのでステータスを見てみると。
名前 リオン・クロード
★アマリア女神の加護持ち
性別 男
年齢10歳
称号 クロード帝国、第5皇子
レベル:50/∞
魔力量 600(最大1,000)
統率力 50 威圧力 50
武力 70(剣 60。軍事力60)
体力 60 知性 70
精神 60 指導力 70
運 60 誠実 70
スキル
言語翻訳(どんな言葉でも読み書きができる)
鑑定(他人のステータスを見られる。善人か悪人、味方か敵か判別できる)
火魔法 60 風魔法 60
空間魔法 70 水魔法 50
土魔法 50
レベルと空間魔法が大幅に上がりその他も大分あがっていた。
空間魔法を使えるようになったので次はこの世界の医学を調べてみた。
医学は、外科は無く前世の薬草を使った漢方薬が主でその中でもポーションと呼ばれる魔法薬がある。
効力は病気や怪我にも効く万能と言っているが、調べてみると少し強い疲労回復剤で、作り方は色んな薬草を組み合せて液体状にして魔力を注ぐらしい。
作り方は薬剤師の秘密らしい。
ポーションはA級、B級、C級がありA級は金貨1枚もするらしい。
俺はポーションに興味を持ち色んな薬剤師の作ったポーションを取り寄せて試した。
鑑定の目で見てみると怪我に効く薬草、熱に効く薬草、疲労に効く薬草などを薬剤師が独自に配合して作っている。
俺も色んな薬草を取り寄せてポーション作りを研究する事にした。
その結果、魔力量を注ぐ量が多いのが効き、怪我に効く薬草を多くした物は、怪我に効き驚いた事に骨折が瞬時になおったのだ。
その他に熱に効く薬草を多めに作ったのは熱が直ぐに引いた。
作ったポーションはいずれもA級だった。
多分、俺の魔力量が多いからだろう。
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