表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: こくろーち

 学校にいる。

真昼の学校。でも、人はほとんどいない。


教室のドアが開くと、そこには二足歩行をする六本足のヒトデがいた。


「はーい、授業を始めるよー」


突然、黒板に何かを書きだす。猫のような、犬のような、タヌキのような、カメムシのような。

よくわからないものが、書き出されては浮き出てきては動き出す。


やがて、謎生物で一杯になった教室に、大きな音を立てながらウミウシが乱入して来る。


ウミウシは、謎生物を食べながら黒板を綺麗にしていき、暗雲を残して帰っていく。


「行かないで!」


咄嗟に声が出る。しかし、ウミウシは振り返らない。何処にあるかもわからない目を真っ直ぐに向けて、泥臭い戦場へと進んで行く。


気付けば教室はそこには無くて、背丈ほどもある穴でジッと身を潜めていた。

横にいるザリガニが、身を乗り出してカニカマを構えている。


と、どこからか、穴に水風船が投げ入れられた。


それが破裂すると、虹色のスライムが現れて、世界の境界をドンドン溶かしていく。

直線が曲線に、立体が平面に。


そうして気づくと、ゲルニカの中に閉じ込められていた・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ