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できれば好きと、言ってみたい  作者: 漣眞
第一章 声。今君に
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第四話 新しい知り合い

 朝の登校時間。誠一のこの時間はいつも静かだ。竜翔は部活があったりなかったりするので、一緒に行く約束をしていない。よって、誰とも話すことは無く一人でのんびり登校している。この日を除いては。


「淳月~!お~い!」

「え?」


振り向くと、同じ制服を着た男がこちらに走ってきていた。まったく見覚えのない男だった。まさか、また惺玖の時のように気づいていなかったのかと誠一は不安になった。


「よう淳月。初めましてだな」

「ど、どうも……」

『よかった、初めましてだった。完全に知り合いの勢いだったけど……』


誠一は同じ過ちを繰り返していなかったと安心したが、全く面識のない人間が自分の名前を知っていることが怖くなった。自己紹介をしてくれそうな雰囲気もなかったので、思いきって聞いてみた。


「あの、いきなりこんなことを言うのは失礼かもしれないんですけど……」

「おう、何でも言ってみろ」

「どなたですか……?」


男は少し驚いた後、大笑いをした。誠一は理解が追い付かずに呆然としていた。


「そうだったな。俺は青凪。青凪駿(あおなぎしゅん)。この前の課題で、水崎とペアだった者だ」

「そうだったんだ」


誠一は、そういえば竜翔の隣の席の人はこんな感じだった気がしなくもないと思った。


「それで水崎に淳月のことを聞いたんだよ。ほら、お前らよく一緒にいるだろう?それで俺も仲良くしたいって言ったら、俺が紹介するから待ってろって言われたんだよ」


誠一は自分と仲良くしたいと言ったことに疑問を持ったが、そのまま黙って聞いていた。


「そしたら、たまたまお前を見つけたから声をかけたってわけだ」

『紹介するまで待ってって言われたんだよね?』


誠一は駿のような人とは関わったことがなかった。故に、ひたすら困惑していた。


「お前大人しすぎてどんなやつなのか分からなかったけど、良いやつだってのは分かった」

「今さっき話したばかりだけど……」

「勘だ。俺の勘は当たるんだよ」

「そうなんだ……」

「よし、じゃあ行こうぜ」


そう言って笑いかける駿を見て、この人は悪い人ではなさそうだと誠一も思った。


「うん」


そうして二人は一緒に学校に向かった。学校に着いた後、駿が竜翔に結構強めに怒られたことを誠一は後から聞いた。

ご覧いただきありがとうございます。よろしければ、いいねや感想などよろしくお願いいたします。

新たな誠一の知り合いとなった青凪駿。エネルギッシュな男の子でした。次回はあの二人と誠一が初対面!何かが始まる予感です……。

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