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できれば好きと、言ってみたい  作者: 漣眞
第一章 声。今君に
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プロローグ 目覚め

数多くある作品の中から「できれば好きと、言ってみたい」を読みに来てくださり、誠にありがとうございます。よろしければ是非、最後までご覧ください。

『次は星鏡(ほしかがみ)~、星鏡~。』


 電車の中にアナウンスが響いている。次の駅で降りる人への呼びかけだ。僕、淳月誠一(あきづきせいいち)もこの駅で降りる。しかし、僕の耳にこのアナウンスは聞こえていない。なぜなら完全に寝ているからだ。今思うと無理もない。この日の前の晩、妹にもらった大切な帽子をあやまって猫に取られてしまった。そこまで速い猫でもなかったので追いかけた。するといつの間にかかなり山奥まで行っていた。そんなに運動をしない僕にはダメージが大きすぎた。


 朝の通勤ラッシュ。のんきに寝ている学生を気にかける人はそういない。おそらく、このままでは電車を寝過ごす。高校生活が始まり一週間で早くも遅刻をするのは、比較的まじめな僕としては何としても避けたかった。そんな時だった。


「……君、淳月君!」


僕はそっと目を覚ました。するとそこには、同じ学校の制服を着た女の子が立っていた。起こしてくれたのだ。


「す、すみません。ありがとうございます。」


僕は申し訳なくお礼をした。


「え……。あ、いや、大丈夫だよ……!お、遅れないようにね」


その女の子はそう言うと、そそくさと電車を降りて行った。


 そう、これが僕と彼女が初めて言葉を交わした日。僕たちの物語が始まった瞬間だった。

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