2 過剰な賠償とチートなアタシ
女神ランウェルウの不注意により世界から存在を消されたアタシ桜咲綺羅は新天地を目指す為に自分のスキルを決めているところです。
既に贈られたスキルを細かく説明するとこんな感じ。
女神之祝福
『不老に成り状態異常(即死含む)を全て無効化
しかし、不死では無い』
神々之知恵
『どんな物でも解析鑑定、生産分解を行うことができる。』
神々の宝物庫
『時間停止の無限収納 テウトと共に使用すると便利』
祝福之庭園
『自分の好きなように作り変えることのできる空間、森、山、海、川、畑、牧場等勿論ココで家を構え鍛錬等も行える』
神之贈物
『現代の文明の利器を異世界でも使える様に神が改造した物』
全てアタシの為につくられた造られたスキルで所有者はアタシのみである。
何かとハイスペックにしようとする女神様を止めながら、程々のスキルで収めて新しい身体の種族を決めて、貰ったスキルのサイドチェックを終えたところだ。因みにこうなりました…。
名前―桜咲綺羅
種族―人間(半神)
称号―神々の愛し子
職業―魔術士
属性―全属性(火、水、風、土、氷、雷、光、闇、無)
アルティメットスキル
女神之祝福、神々之知恵、神々之宝物庫、祝福之庭園、神之贈物
ユニークスキル
転移、隠蔽、魔力感知、魔力補正
身体系スキル
剣術、拳術、打撃術、鞭術、槍術、弓術、身体強化
魔法系スキル
全属性魔法、無属性魔、結界魔法、付与魔法、生活魔法
何もツッコまないで下さいコレでもカナリ押さえたんです!!
いらないですって言ってるのに押し売りのようにくれるんです…。
神様達の賠償と保証が凄すぎてアタシ、チート過ぎるチートなってしまいました。
女神様も受け取らないと私が怒られて罰を受けるんですって言い始めるし…どうしようも無かったんです。
『では、転移という形で種族は本当に人間で良いのですか?』
「はい、オールフォーワンのお陰で大怪我さえしなければそう簡単に死ななそうですし」
『では、その様に身体を用意します。
先程話したとおり、RPGゲームの様な世界ですので魔物、悪魔、精霊、妖精等も存在しますがその分文明的に貴方様の世界よりも遅れている部分が御座いますので気おつけて下さい』
「わかりました。そういえば、異世界転移されて来る人は居るんですよね」
『人間達が呼び出し勇者として魔族と戦う予定みたいですね』
今回アタシが巻き込まれた事件ががコレなんだよね…。
女神様がこの転移魔法を止めようとして力を暴走させて、アタシの存在が消えちゃったわけですよ。
女神様の頑張りも虚しくアタシ達の世界から勇者達が召喚されてしまったようで、現在進行系で鍛錬終了後に旅をしながら魔族にケンカを売りに行くみたい。
この話聞くかぎり、元々人間側が魔族を目の敵にしているだけで特に魔王が世界征服を企んでるとか無いらしく、ただ自分達の勢力を見せびらかし他国に侵略する為の手段だったりする訳で…腐ってるんだよね。
まぁ、その悪事を支持してる一部のエルフとか妖精とかが居てそのせいで人間の魔術士が異世界転移魔法何か使えちゃったらしいです。
『今回の件に関しては既に私の方から対処しているから大丈夫です。貴方様は心配しないでコチラの世界を満喫して下さい』
女神様の笑顔が怖いです相当お怒りのご様子ですまぁ、アタシに被害が無ければそれで良いです。
なるべくクソな国には近づきたくないし、称号とかスキルバレたら利用されるのが目に見えてるしね。
『お時間ですね。
貴方様の送り先はエイルシーネの森と言われる所で神の領域が有るとされている不可侵条約の森に成ります』
「はい」
『到着しましたら、スキル《テウト》を使用して今後の方針を固めてください』
「了解です」
『では、この度はご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした』
女神様の最後の謝罪を聴いたあと急激な眠気に襲われアタシの記憶はそこまで。