10 親バカと有能執事
明日から3日間ほど更新お休みします。
朝です、清々しくいい朝です。
公爵令嬢になって1日目の朝です。
アタシの為に用意された部屋は、ピンクでヒラヒラがってことは無く、緑色を中心に落ち着いた雰囲気で、猫脚バスタブのお風呂付きの良き部屋でした。
部屋には、様々な物が用意されていて、服は勿論靴にアクセサリーに小物関係、どれをとっても高級品。
初孫を喜ぶおじいちゃんの様な喜びを見せるカルマパパ。
因みに、お義父さんって呼んでたら、へそ曲げて大変なことになったので不本意ながらカルマパパと呼んでます。
バン!!!
「グッモーニーング、キラちゃん朝だよ!!」
朝からテンションMAXのカルマパパがノック無しに、部屋に入ってきたんだけど…。
どうしてくれよう、この変態。
悩んでいたら、カルマパパの顔面に強烈な上段蹴りが入りパパ悶絶中。
「年頃の娘の部屋にノック無しで入るとは、非常識にも程があります」
「痛いじゃないか、セルジオ!!」
「痛いだけですんで、良かったですね」
この人、この屋敷の執事にしてカルマパパの守護獣フェンリルだったりします。
アタシの事情を知る数少ない人である。
人化しているセルジオさんは凄いイケメンなんですよ。
青みがかった綺麗な銀髪で、アイスブルーの瞳がまた綺麗な、長身の紳士!!
正直、アタシ好みの男性です。
本当の姿は、大きなモフモフみたいです。
いつか、モフってみたいです。
「おはようございます。お嬢様」
「おはようございます、セルジオさん」
「この阿呆は回収致しますので、着替えたら食堂にいらして下さい」
「宜しくお願いします」
「キラちゃん!?セルジオと仲良くない!!ヤダヤダ、パパとも仲良くして!!」
「お黙りなさい」
「グハっっ!!」
今度は鳩尾に1発強烈なのが入ったらしく、カルマパパは動かなくなった。
そんなカルマパパを担いだセルジオさんは、部屋から出ていった。
この屋敷には、パパ以外はセルジオさんとお手伝い妖精のシルキーとブラウニーの三つ子しかいない。
仕事で何人か出払っているらしいが、広いこの屋敷をセルジオさんと妖精だけで管理してるとは…凄い優秀な人達ですな。
着替えて、寝ているイオンを起こしたんだけど、なかなか起きない。
しょうが無いから、そのまま食堂に行けば、食卓にはカルマパパとセルジオが待っていた。
「遅くなってごめんなさい、イオンがなかなか起きなくて」
「大丈夫だよ」
「お気になさらないで下さい」
まだ、夢の中のイオンだけど…ご飯になったら起きると思うし、大丈夫かな。
そういえば、この世界の食事は初めて食べるな。
ガーデン内では自炊してたし、調味料もテウトに作ってもらってたから、少しドキドキ。
美味しかったですでも、少し物足りなさを感じてしまうけどしょうが無いでしょう。
「キラ、デザートにリンゴ出してくれ!!」
「結構食べてたのに、まだ食べるの?」
「デザート、別腹」
「女子か!!もう、しょうが無いな」
アタシが、マジックボックスからりんごを出してイオンに上げていたところ、カルマパパとセルジオさんが凄く驚いていた。
「キラお嬢様は、マジックボックスをお持ちなんですね」
「はい、便利ですよ色々入れておけるので」
「キラちゃん!!こっちに来て、ダンジョンに入ったの!?危ない事しちゃ駄目!!」
「旦那様に味方する訳ではありませんが、危険なので気お付けてくださいね」
「へ?入ってないよ、コレ自前だから」
「そうなの!?キラちゃん規格外だからね、私の鑑定では見えていないスキルが有るのかな?」
「ランウェルウ様の加護が付いてますからね、恐らくは旦那様の様に隠蔽スキルが有るのでしょう」
鑑定でアタシのスキル見てたんかい。
まぁ良いけどさ、アタシのスキルの話はまだして無いんだよね、しておいた方がいい気がしてきた。
あの後、カルマパパと異世界あるあるとか話が盛り上がっちゃてる間にどんどん仲良くなっちゃって、信頼関係がバッチリだったりします。
特に、執事セルジオさんの存在が決めてだった。
フェンリルであるセルジオさんは、上位の幻獣でありイオンと同じくランウェルウ様に逆らう者を良しとはしない。
なので、そんなセルジオさんを守護獣にしているカルマパパは、信用しても大丈夫な人なのだ。
スキルの事は驚くだろうけど、知っている人が居るといないとでは違うからね。
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スキルの事は凄く驚いていたけど、納得していてどんなスキルか気になったみたい、試しに神々之庭園に入れてあげたら、カルマパパのテンションがMAXになっちゃて、走り回ってます。あんた子供か!!!!
「おっきい畑に、ハーブ園に果樹園も!!お茶畑まで!!コッチには、薬草まで栽培してるの!?セルジオ、スゴイよココ!!川に湖まであるよ!!!」
「お嬢様は、凄いスキルをお持ちですね。素晴らしいです」
「ありがとうございます。頑張って作ったかいがあります」
「セルジオ、ココの果物凄い美味しいよ!!」
「勝手に採って食べたりなんかして、何やってるんですか貴方。スミマセンお嬢様、直ぐに廃除しますので」
「あっ、大丈夫ですよ。ココの果物明日には新しいのが実るので心配しないで下さい。それに、カルマパパと一緒になって果物食べてる精霊もいますから……」
走り回るカルマパパと一緒になっているのが、アタシの守護精霊のイオンである。
結構仲が良いのよこの2人。
何時の間にかカルマパパの肩の上に乗って、一緒になって果物を食べあさってる。
さっきも食べた筈なんですがね…、あの食いしん坊め。
「イオン君このミカンは絶品ダネ!!」
「コッチのブドウも美味いぞ!」
「ほう、どれどれ………美味い!!」
「いい加減にしなさい!!2人共」
あっ、セルジオさんの氷魔法が炸裂した。
カルマパパは見事に、首から下が氷漬けになりました。
イオンは……ありゃ、一緒に氷漬けになってるわ。
「全く貴方達は、イオン貴方まで一緒になってどうするんです!!」
「ごめんなさい」
「まったく、そして旦那様貴方いくつになったんですか!!恥ずかしいったら無い!!」
「私はまだ若いよ、200年生きてるけどハーフドワーフだから、まだ全然若くてピチピチだもん!!」
「口答えするんじゃありません!!だいたい、人間社会で200年も生きれば立派な大人ですよ!!いい年した爺が何を言っているんです!!」
氷漬けのままセルジオさんの説教が始まったみたい。
時間かかりそうだし、この間にやる事やっとこ。
イオンは、たまには反省も必要だよね。
ほっといても、大丈夫でしょう。
「テウト、スキル連動大丈夫?適用出来そう?」
《はい、問題無いかと》
「じゃあ、お願い。神々之知識だけの連動で」
《ガーデンの方はよろしいんですか?》
「ガーデン内が大変なことになりそうだから保留で」
《わかりました》
「後、さっき頼んだ物の制作もお願いね」
んで、次は植え付け上手くいってると良いんだけど…。
おぉ!やった!!上手くいったよ!!
女神様から頂いたものの、消費が1番早かったものが今目の前に広がる稲穂ですよ!!
お米が底突きそうになってたのよ!!
良かった、ちゃんとみのってくれた!!
早速収穫して、精米をしなくちゃ!!
ドドドドドドドド
「へ?」
「コレは!!お米じゃ無いか!!しかも、日本米!?日本米何だね!!そうなんだね!!キラちゃん!!!」
「そっ、そうだよ」
「鑑定使って良いかな!?」
「どうぞ」
「コシヒカリ!!あきたこまち!!あぁ、やっと、やっと」
「なに、泣いてんですかアナタは」
「だって、日本米だよセルジオ!」
カルマパパは異世界転移者、前世の記憶が戻ってから1番困ったのが食事だったそうで、引き出せるだけの知識で国の食文化を変えのがカルマパパ。
食の革命とも言われていて、この国の食事は他国より進んでいて、美味しいと有名何だそう。
自ら食材を取りに行くために冒険者登録をして世界各地を回っていたそうです。
なるほど、だからテウトから聞いていたよりもご飯美味しかったんだ。
そして、そんなカルマパパが見つけられなかった食材が、日本米だったみたい。
稲は見つけたけど、海外産に近い物しか見つからず今だに探し求めていたそうで。
日本人だもんね、お米食べたくなる気持ちは凄く分かるよカルマパパ。
「キラちゃん、何でも買ってあげるし、してあげるから!お昼ご飯にお米分けてもらってもいい?」
「そんな事しなくても、ちゃんと食べさせてあげるよ」
「本当!!セルジオ!やったよ、長年求めていたお米が食べられるよ!!家の娘は天使だった!!」
「ハイハイ、良かったですね」
「米美味いもんな、カルマの気持ちわかるぜ」
「イオン、オニギリ大好きだもんね」
収穫を手伝うと言い始めたが、そろそろ公務に戻らないといけないらしく、泣きながらセルジオさんに引きずられて連行されて行った。
収穫は風魔法使えば、すぐ済むし大丈夫何だけどな。
お昼は、何か作ってあげよう。




