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クエスト完了!!

浮かれるグラビィに、泣きっ面のサーチャの表情も明るくなってきた。どうにか…一難去ったようだと、ヘンリーは、締め付けられるように痛かった胃が、解放された気分であった。


”常闇の森”に入った頃は、かなり緊張していたグラビィだったが、全く魔物が出現しないので、飽き始めていたのだ。


「もっと、【引力】の魔法で、ぺたんこしたいぃ〜」


「何よ、私だって、この新しいレイピアで、グサグサしたいのにぃ!!」


(おいおい、一体、”常闇の森”に”月隠れ草”を採取しに行くだけで、どれだけの莫大な大金が動いていると思ってるんだ?)


B級冒険者ヘンリーこと、聖騎士団・副隊長は、そんなことを決して口には出さない。出来る男であった。実際の所、このロートの街での四つ子の護衛は、かなり良い稼ぎになるのだ。四つ子、様々である。そして、ヘンリーは、歩くスピードを緩め、聖騎士団がボスエリアの掃討作戦完了の合図を待つ。


出来る男ヘンリーは、中々、合図が来ないため飽き始めた少女たちのために、S級冒険者一人、【透明】の魔法を持つ暗殺者ギルデスがいるであろう方向に顔を向け、小声で「弱い魔物を連れてこい」と指示を出した。


これまた出来る男ギルデスは、二匹のはぐれゴブリンを連れてきた。


「はぐれゴブリンだ!! 大魔導師グラビィは左を、未来の聖剣サーチャは右を、お前たちに任せていいか?」


シュチュエーションは大事なのだ。とてもね。二人のやる気スイッチを完璧に押す、出来る男ヘンリー。


「うん、任せて、ヘンリー!! あなたに鍛えてもらった成果を、最後に見せられて嬉しいわ!!」


「ふっふふ〜ん。はぐれゴブリン。私と出逢ってしまったのが運の尽き」


サーチャは、レイピアを抜剣すると軽いフットワークで、はぐれゴブリンとの距離を一気に詰めた。そして幾つかのフェイントを混ぜながら、はぐれゴブリンを圧倒し、最後は心臓にザクリと、見事な尽きを放つ。放ったのは良いが…。倒れたはぐれゴブリンの遺体に、ザクザクとレイピアを突き立てては、うっとりとした表情で悶えるサーチャであった。


グラビィは、前回と違って樫の木の大杖を地面すれすれから、すくい上げるようにホイッと、空に向けて大きく振る。すると、はぐれゴブリンが、その杖の動きに合わせて、建物にすれば四階程度の高さまで舞い上げられると、何もない地面にくるくると落下した。その衝撃ではぐれゴブリンの首は折れ即死する。


「ふっふふ〜ん。決まったね。空飛ぶ魔物さん!!」


まぁ、二人共、『ブースト・カプセル』のエコノミー版を使っているとは言え、B級冒険者としても立派に通用する腕前だろうと、ヘンリーは評価した。


そのとき、冒険者ギルドマスターのマッカスが所有する【伝令】の魔法により、聖騎士団からボスエリアの掃討作戦完了の合図が送られてきた。


そして…。サーチャは無事、”月隠れ草”の採取に成功したのである。自宅に帰り、ハーヴァに抱きしめられている頃、冒険者や聖騎士団達は、”常闇の森”にある魔物の遺体を徹夜で片付けていたのである。魔物の遺体を処分する理由だが、より強い魔物に生まれ変わったり、ゾンビ化して暴走するためである。


翌日、街の男たちは、疲れた顔で豊富な魔物の素材などを売り始めたのだ。何も知らない住民は、いよいよアレが来るからか? とか、勝手な妄想をしていたのであった。


『いきなり聖戦編』は完結です!


なるべく章単位で投降したいと思っています。


これからもよろしくお願いします!!

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