表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

保存文書5

***********************


お兄ちゃんへ


手袋届いたようで安心しました。

今回は左手分を送りますね。


エリ草は無事に育って、今も花壇に咲いています。

季節関係なく咲くというのはなんとも不思議です。

あまりにも花が赤すぎて、私はちょっと怖いなって思うけど。


お父さんとお母さんは喜んで花の蜜を集めています。

毎日、朝の紅茶に一杯分の蜜を溶かして飲むのが

最近の二人の楽しみのようです。


あと、お兄ちゃんが気にしていた私の就職ですが、

無事に地元の会社に就職できました。

会社っていっても工場の事務だけどね。

でも、定時に終わることができるし、

職場の人達もいいひとばかりです。


だから、私は実家暮らしのままです。


だけど、勘違いしないでね。

私が好きでそうしているんだから。

お母さんのご飯はおいしいし、

何だかんだでお父さんは私に甘いしね。


お兄ちゃんがずば抜けてダメ人間だったから

目立たないだけで、私もダメ人間なのです。


兄妹だし仕方ないね。

お兄ちゃんもたまにはダメ人間に戻れるような状況だといいな。


***********************

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ