第六話 侵入
計画を練った日の夜、俺達は早速その計画を実行することにした。
我々二人はヴィントス街の中のある城の前で立ち止まった。城主はもちろん、都主だ。
俺達はディアの魔術を使ってバレにくいように姿を変え、その城に挑んだ。
公正な議論、ではなく一方的な仕事の押し付けの結果、僕はヴィントス街の都主のもとに参上する使者を演じることになった。
ちなみにディアは俺の秘書役だ。
…そういえば、使者に秘書ってつくのか?
そんなどうでもいいことを考えながら、今僕は城への侵入を試みていた。
城の扉まであと少し。というところで…
「貴様、何者だ!」
門番らしき男二人は僕らの前に槍を突き出した。
…捕まった。とりあえず、何か言わなくては。
「すいません、グロス港から参上したパステリア=リコマスという者なのですが。」
俺は門番達に強めに言った。
「リコマス様、ですか?」
「はい」
門番達は互いに顔を見合わせている。
が、もちろん名前はテキトーだ。
「グロス港都主より臨時の通達を致すために参りました。よろしければ都主様に御確認頂いて…」
「い、いえ、誠に申し訳ございませんでした。どうかご無礼をお許し下さい」
そう言いながら、門番の男達は我々を城の中へと通した。
ひとまずは、うまくごまかせたらしい。
最初からこんな調子で、うまくいくのかな…。
ついに100PV突破!
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